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【本について】よみがえる変態 星野源

何だかね、勇気もらいましたよ。
「諦め」と「執着」の間にあるリアリティ(変態)を感じる一冊。

彼が経験した、くも膜下出血を通してのヒトの死生感と彼自身の人生観。

つくづく「ものづくりの人」だなぁつて。
つくづく「くだらない人」だなぁって。
1番求めてたのって、こういうことなんだろうな。勇気もらった。ありがとう、源さん。
闘病生活、地獄を楽しもうと思います。

いくつか響いた言葉を。
真面目なやつとぐだらなきいやつ。
リアリティが溢れてる。

「恐怖を感じながらも、少しだけ知らない世界を知ったような、得したような気持ちになった。」


体が生きようとしている。前からそうじゃないかとは思っていたが、やっぱり当たっていた。死ぬことよりも、生きようとすることの方が圧倒的に苦しいんだ。生きるということ自体が、苦痛と苦悩にまみれたけもの道を強制的に歩く行為なのだ。だから死は、一生懸命に生きた人に与えられるご褒美なんじゃないか。そのタイミングは他人に決められるべきではない。自分で決めるべきだ。俺は最後の最後まであがいてあがききって、最高の気分でエンドロールを観てやるぞと思った。

地獄は相変わらず、すぐ側にある。いや、最初から側にいたのだ。心からわかった、それだけで儲けものだ。本当に生きててよかった。クソ最高の人生である。

人を心から信じるということは、その相手の失敗をも受け入れられれば可能だ

手術を控え気持ちは憂鬱だが、ものを作る、という視点で己を見ると、とても面白い。辛い病気を面白がり、前向きなものに転化するということは、その病気になった本人でないとできない。周りがやれば不謹慎になってしまうからだ。幸福なことに、自分はそれをできる環境にあり、リアルタイムでアウトプットする場がある。

自分は今から文字通り、人に命を預ける。起きたらどうなっているのかわからない。超元気かもしれない。偶然イケメンになっているかもしれない。ちんちんが大きくなっているかもしれない。早漏が長持ちするようになっているかもしれない。可愛くてスケベな彼女ができているかもしれない。くだらない?  くだらなくていい。ポジティブに行こうじゃないか。悪いことを考えられるのは悪くない時だけだ。今は良いことだけを考えられる集中力が俺にはある。

不満に思う気持ちは微塵もない。この人生はとても面白いし、楽しい。支えてくれたみんなには、お礼をしてもしきれない。
おやすみ自分。また明日の朝、お前と会えるのが、私はとても嬉しい。

死にたいと思った時に『おっぱい揉みたい』と声に出して言うと、少し幸せな気持ちになりますよ

最悪だ。自分のファンに座薬を 3回も入れさせてしまうなんて。しかも「ファンに座薬を入れられながら気持ちよくなろうと必死で頑張った」なんて、今後どれだけ真面目なことを歌っても説得力の欠片もないじゃないか。

地獄を進む!
地獄のあとに飛び上がるほどに嬉しい日がくるのだ!

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