Takasago_H

日本を代表する会社のマーケティング部門。 42歳にして突然の膵臓がん告知。ステージ4。 がん経験を価値に変えるための備忘録。

Takasago_H

日本を代表する会社のマーケティング部門。 42歳にして突然の膵臓がん告知。ステージ4。 がん経験を価値に変えるための備忘録。

最近の記事

【趣味について】バイクとわたし

今日の日中気温は約22度。 秋の陽気に包まれた清々しい昼間だが、明日以降、急激に下がる見込み。 『今年最後のチャンスかもなー、バイク乗るの』 予定外のツーリングへ行くことに。 バイクは元々大学の頃に乗っていた。 当時流行っていたドラマビューティフルライフで、キムタクが乗っていたTW200が初代。 大学四年の頃に、オフロードに興味を持ち、KAWASAKIのKDX250に乗り換えた。 それから20年。 コロナが世界中に蔓延し、ステイホームが合言葉となった。そんな頃、 『

    • 【地元について】心象風景のようなぐんまの田舎

      「ちょっと朝から出かけよう、沼田に!りんご買いに行くよ」 と妻から一言。朝8時。 「幻のりんご」と称される『ぐんま名月』を買いに行きたいとのこと。 「いいよ、でも昼から請求書処理あるから朝のうちにね」 と、返し朝イチ高崎から高速を飛ばして沼田に。 沼田は群馬の北部に位置するエリア。 高崎からは車で約1時間。 日本人の心象風景にある田舎を現実化したような場所。 みなかみ町、川場村、片品村などと同様に世代交代を遂げ、寂れたムラからちょっとイカした自然との共存エリアへと変

      • 【季節について】紅葉の季節

        すっかり秋も深まりを増してきた。 毎朝夕、やく6キロほどのウォーキングをしているが、紅葉がとても綺麗な時期だ。 癌の確定診断から約3ヶ月。 抗がん剤に苦しみながらもなんとか生きてきた。 癌自体がなかなか小さくならないのが悩みの種。 来週はゲノム遺伝子検査を行う事にした。 結果が出るのが、12月上旬。 頼む。 GOODNEWSをおくんなまし。

        • 【映画について】釣りバカ日誌

          「とてもしっかりされてると思いますよ、でもね、たまにはぼぉーとしてください。ぼぉーと。テレビ見たり、子どもと公園行ったり」 新しいソーシャルワーカーさんからのアドバイス。とても率直でサバサバしていいて清々しい。 火曜日、診察と治療を兼ねて国立がんセンターへ。毎回面談を申し込んでいるソーシャルワーカーさんが、今回から新しくなった。 それに伴って、今の現状やこれからのこと、悩みなんかを話したりした。 そのときのアドバイス。 「ぼーーーっとしてください」 なるほど。 確

          【日本人について】空港にて

          日本人に生まれて本当によかったと思ってる。 日本という文化や風土が育てた共通するパーソナリティは素晴らしいと思ってる。 世界を見渡しても、建国から2700年続く世界最古の国。 昨今も精神性の素晴らしさが再認識され始めている。 そんな日本人であることを誇りに思いたい。 ただ、そんなラブ日本人な僕が、日本人にたいしてがっかりした経験。 昨日、ベトナムの空港で出国手続き中、持病のせいで体調が頗る悪くなった。イミグレも30分待ち、手荷物検査も50メートルほどの直線が4本ほど

          【日本人について】空港にて

          【健康診断について】意味を求めたい気持ち

          本格的に日本に帰るため、一時的にベトナムに来ている。 引っ越しの準備をしているとあれこれ出てくるわけで。 会社の机の引き出しから出てきた 「定期健康診断23年11月実施結果」 5段階注の軽い方から2番目の”B” 『一部に軽い所見が見られるため、経過観察が必要です。検査の必要は今のところありませんが、何かあればかかりつけの病院に相談してください』 と。 ちなみに、癌の原発である膵臓は「所見なし」 考えちゃうよね。結果見ると。 2023年11月健康診断 所見なし

          【健康診断について】意味を求めたい気持ち

          【息子について】涙をシャワーで隠す

          8歳の息子とは、なんというかパートナーみたいな関係だ。 小さい頃から色んなところに行き、色んな経験をさせてきた。 海外で働くことになってから、英語もままならない中、インターナショナルスクールへ通わせたりした。 「大きくなったら冒険家になる。オーストラリアで新種の生物発見する。英語が必要ならがんばる!」 と自分で納得して、通い始めた。 今、一時的にその海外へ来ている。 癌治療のための日本への正式な帰国引越しだ。 そんな中、 「今日ね、ママ友からちょっとの間、お子さ

          【息子について】涙をシャワーで隠す

          【会社について】対話

          癌を患ってから、3ヶ月ほど会っていなかった上司とフェイストゥフェイスで話をした。 正直な話、波長が合う人ではなかったし、出来れば早く離れたいた思っていた。 僕のマネジメントスタイルは、メンバーの「やりたいこと」「チャレンジしたいこと」を尊重するタイプ。『失敗して成長してくれたらいい』というのがモットーだ。多少理解ができなくても、彼らにベットすることを優先してきた。 ただ、僕の上司は自分が納得できないと先に進めないタイプ。失敗はできるだけ避け、すべての実行に理由と言い訳を

          【会社について】対話

          【地元について】南魚沼市

          「南魚沼の新米食いたい」 ふと、降りてきた直感。 高崎から関越で1.5時間。初めて訪れる米所。 なんと景色の良いことか。 周囲を山脈に囲まれた盆地。 日本のいわゆる山間部の街だ。 八ヶ岳と似ている。 「俺、気づいたんだけど、盆地が好きなんだなぁ」 と妻に一言。 「そうかもね、熊本の地元の風景に似てるんじゃない?」 そう。 熊本の阿蘇は外輪山に囲まれたカルデラ地形。盆地とは呼ばないが見た目似ている。 そこに合わせる既視感なのか。 妻はいつも正しい。 南魚沼の八海山

          【地元について】南魚沼市

          【趣味について】ちょいノリ

          久々に乗ったバイク。 気持ちが良すぎる。 気温20℃くらいの晴天の中、パタゴニアのジャケットを着て近場へちょいノリ。 50分のツーリング。 生きてる実感があったよ。 次はもっと遠出してみよう。

          【趣味について】ちょいノリ

          【趣味について】Welcome back GB350

          戻ってきた相棒、GB350s。 2年前、海外赴任になることになって、アニキに預けていた。 日本に戻ることになったので、輸送してくれた。 久しぶりにエンジンをかけると、空冷4ストローク単気筒のバイクらしさに溢れる、エンジン音と振動に心地よさを感じる。 ドッドッドッドッ 8ビートが気持ち良いじゃないかよ。 元気なうちに乗っちまおうと思う。 Cancer rider goes over! ノリノリミュージックで行こうと思います。

          【趣味について】Welcome back GB350

          【地元について】軽井沢へ1時間

          高崎は思った以上に良いところだと思う。 東京までは新幹線で1時間、軽井沢へも車で1時間。B級グルメにも力を入れてるし、アートだってそうだ。ある程度の独自性を持ち合わせているから、居住者の満足度も高い。 ぼくの経験からすると、アメリカのピッツバーグのような地方都市。もう少し頑張れば、ポートランドにもなり得る可能性を持っていると思う。 住めば都だ。 高崎に家を構え、東京まで通うなんて想像もしてなかったけど、そうなった。ちょうどコロナが起きた頃。人生を考えて建てることにした。も

          【地元について】軽井沢へ1時間

          【音楽について】Life goes on

          「今回の抗がん剤の副作用として副交感神経を活発化させる特徴があります。顕著なのは涙が出やすくなることです」 国立がんセンターの担当医からの説明。 2ヶ月間、打ち続けた抗がん剤の効果が芳しくなく、先週末から2次投与剤に変更した。 胸元にポートを埋め込む手術があるので、金曜日から入院。土曜から月曜まで投与、火曜に退院というスケジュール。 正直ショックだった。 思いもよらぬタイミングでのがん告知から、すぐに抗がん剤治療を始め、副作用に苦しみ、時間とお金をかけたのに、効いてな

          【音楽について】Life goes on

          【地元について】Chara and Ovall in 高崎音楽祭

          高崎市は歴史的に音楽に力を入れている。 元々、市民楽団発祥の交響楽団もいまだに存在し、ちょっと洒落た歴史ある音楽堂もある。 群馬音楽センターと言って、フランクロイドライトに学んだ、アントニオレーモンドという建築家が建てた、モダンな音楽堂だ。 それになんと言っても、Boowyの出身地ということもあり、ロック系のバンドも多い。 最近だと、back number が有名か。 そんな高崎市は10月に毎年音楽祭をやっている。今年も比較的有名なアーティストをお招きし、お手頃な価格で

          【地元について】Chara and Ovall in 高崎音楽祭

          【息子について】運動会

          今日は、長男の運動会。 高崎の空は気持ちの良い秋空とはいかず、グズついている。 「今日、あるみたいよー」 と奥さんが一言。ラインで連絡が来たらしい。 7時半ごろ 「パパ絶対、無理しちゃだめだよ!」 「大丈夫、パパ、死なないから笑」 とやりとりをした後、息子は学校へ向かった。 息子の好きなネットフリックスアニメの中に『神奈月のこども』というものがある。 主人公のカンナが神奈月に出雲大社を目指して走るという話。そのバックストーリーとしての、母親との死別。 彼女の運

          【息子について】運動会

          【本について】自分とかないから

          東大卒業のニートが書いた東洋哲学のエッセイ。 単純に面白いし、内容もわかりやすい。 1日で読めちゃう。 とくに印象が残ったのが『空』という考え方。 すべては繋がっていて、自分とかないからってこと。地球も人も宇宙も時間も。 これ即ち、「量子学」と同じ考え方。 量子は、物質であり波である。観察をすると変化が起こる。 2000年前の仏教の思想と現代の最新科学の共通性を感じるわけです。 すげーな、仏教と。

          【本について】自分とかないから