物語だけが全て
とある時計コレクター
「所有する高級時計の中で、1本だけ選ぶとしたら?」と質問すると、
「父から貰ったコレ」と即答しました。
どこにでも売っているSEIKOの時計でした。
多くの人が「人生最高の食事は?」と聞かれると、
「思い出」を回想するはず。
私も成人の日に父とバーへ行きました。
なんでもない内装、大して美味しくもないカクテル
でも私にとっては「最高のバー」です。
外食の究極は「思い出を作る行為」です。
心に残る食事とは「誰かとの物語」であり、
料理やサービスはその演出でしかありません。
顧客が作り出す「物語」にどう作用するか。
そこに飲食経営の本質があると思います。