カクシンハン・スタジオの圧倒的を目指して、真剣に楽しむ一年間 ①
カクシンハン・スタジオ「ロミオとジュリエット」が閉幕しました。たくさんのお客様にご来場いただきまして、本当に幸せな公演でした。
修了公演に劇評をいただいたり、追加公演が出るなど、また翻訳家の松岡和子さんや、カクシンハンを欠かさずに見てくださる大先輩俳優さんたちも、駆けつけてくださり、劇場は本当にワイワイと盛り上がりました。
カクシンハン・スタジオ第一期生の中には、
十ヶ月前に演技と出会った初舞台の人もいれば、
シェイクスピアにはじめて真っ向から取り組んだ人もいたり、
俳優としてこれまで活躍しながらさらに成長したいと挑んだ人など、
経験不問で集まったみんなは、それぞれに新たな一歩を踏み出しました。
入所式の時とは比べ物にならないほどタフになりました。
2018年4月。東京芸術劇場のリハーサル室で入所式。そして、レッスンは始まり、カクシンハン「ハムレット」公演のバックステージ・ツアーなど。
5月には、オペラ歌手の大山大輔さんやアクション俳優の白倉裕二さん、カクシンハンの河内大和さんや真以美さんなどの授業も始まり、呼吸・身体・ムーブメント・感情の解放などなど表現者としての土台づくりもはじまりました。
6月には、ほぼ日のイベントでのパフォーマーとしてのデビューもあり、シェイクスピアの戯曲を使った本格的な演技の探究も始まっていきました。
7月にはカクシンハン「冬物語」公演の仕込みに参加するなど、スタッフさんとのコミニケーションや劇場での仕込みバラシなども学びました。
そして、8月には利賀村に鈴木忠志さんのギリシャ悲劇を観劇しに演劇合宿もあり、また中間発表会もありました。
そのほか、英語で演技するレッスンや、世阿弥『風姿花伝』の授業や座学も増えていきます。
9月・10月は、河内大和さんの「リア王」のシーン・スタディの熱心な稽古があり、様々な戯曲に触れながらの演技のレッスンが続きます。
11月から「夏の夜の夢」「ロミオとジュリエット」「リア王」の三つの戯曲を使いながら修了公演に向けての演目選定に動き始めます。
12月にはカクシンハン「ヴェニスの商人」に出演するスタジオ生も現れて、カクシンハンの創作の激烈さを垣間見ながら、お客様の前で舞台に立つものも現れました。
そして、12月末に演目確定。「ロミオとジュリエット」の公演に向けての創作の渦に飲み込まれていきます。
ここに挙げたのは、ほんの一部です。このような日々の稽古の中で、みんなどんどんと表現者としての身体を意識し、生活が変わっていきます。
「経験不問」で選ばれた15人が、
呼吸法に始まって、発声やダンスといった
演技の基礎となる身体表現だけでなく、
みんなで水泳をしたりスケートボードを
やってみたり、あるいは
長編小説を読んだり……
そうした全人格的研修を受けてきた結果、
「顔つきも体つきも見違えるようになった」
と木村さんは言います。
たしかに舞台を走り回る役者さんたちは
みなとてもいい顔をしています。
カクシンハン研修生ただいま稽古中で募集中 - ただいま製作中! - ほぼ日刊イトイ新聞 より引用。
しかし、本当に進化していくのは、ここからです。
修了公演『ロミオとジュリエット』の二ヶ月にわたる稽古を経て、みんなは演技の本質と徹底的に向き合いはじめます。
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カクシンハン・スタジオは、二期生の募集をしております。経験不問。みなさんにとって、真剣で、充実した、面白い一年になると思います。優秀者はカクシンハン公演にて抜擢して活躍していただきます。ご興味ありましたら、ぜひご応募ください!
カクシンハン・スタジオ(演劇研修所)
2019.4 第2期スタート!
【第2期生募集】
募集期間:2月10日(日) – 3月 4日(月) 必着
カクシンハン主宰・演出家の木村龍之介をはじめ、カクシンハンの俳優および現役で活躍する講師陣が教える、俳優・アーティストのための実践的な育成・研修機関です。
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