[日常] 本を読むようになったキッカケ
あなたの読書を始めた理由やキッカケってなんですか?
子供の頃からずっと本を好きで読んでいますか?それとも、高校、大学受験や社会に出るような節目で読書の大切さに出会いましたか?はたまた、本を読むきっかけになった忘れられないような大きな思い出がありますか?
私と本の出会い
私が本を読むようになったのは、26歳とかなりの遅咲き。読書なんて静かな人がするものだと思っていたのが本当のところ。でもある時、「読書しろ!」と根気よく言い続けてくれる人が私の人生に登場した。影響されやすいのもあって、なんとなくその頃から読書を始めた。本を読み始めた当初は、読書してる自分に酔ってただけで読んだ本の内容はおろか、本のタイトルすら覚えてない。でも、これが私と読書の本当に最初の出会い。
それ以外に読書の経験と言えば、小学生の頃に朝の読書時間が20分くらいあって、好きな男の子と読んでいた小説を交換してたっけなあ。
そうして20年くらいの時を経て、この「読書しろ!」って言ってくれた人に出会ったことで、読書が生活の一部に舞い戻ってきた。
ワーホリへ行く
その同じようなタイミングでワーホリに行くことになった。それで日本を出発する少し前に、Kindleを買った。これが結構私の読書熱をあげた物の一つで、持って行った荷物の中で1番重宝したと今でも思ってる。
読書している自分に酔ってるところから少しレベルが上がって、真剣に没頭し始めるのは1冊の本と出会った時。
稲盛和夫さんの「生き方」という本。
仕事をクビになった
語学学校も卒業して、やりたかった一人旅も終わって、ワーホリも残すところ3ヶ月。当時フルタイムで働いていた職場を辞めることになった時。簡単に言うと、人件費削減のためかその職場のスタッフのうち一人が辞めないといけないことになった(店長、正社員1人、フルタイムスタッフ2人)。店長は韓国人、本当に働かない人で仕事はスタッフに全て丸投げ、店の鍵開けるとき以外一緒に働いた記憶がない。正社員の人とは割と仲が良かった。その人からある日の帰り道に「(フルタイム2人のうち)どっちかに辞めてもらわないといけないんだよね。」と相談を受けた。今思うと、すごく切り出しづらい話題だっただろうに、きっと店長に言えって言われたんだろうな、と推測がつく。
決断
でもこの相談を受けたとき、なぜか一瞬の迷いもなく「私、辞めるよ」と答える。強がりだったかも知れない。心の中ではこれってクビってことだよな、と悲しくなった。
このタイミングで仕事がなくなるのはあまりよくなくて、ビザの残りが2〜3ヶ月の短期間だと、雇ってくれるお店を探すのはなかなか難しい。でもそんなこと考えてなくて、つい勢いと強がりで辞めてしまった。
それでもCVをまた配り初めて、ラッキーなことにすぐにホテルの仕事を見つけた。次の仕事を始めるまでの間に2週間くらい時間があった。このときに出会った本が「生き方」だった。どうやってこの本に行き着いたかはまるで覚えてない、けどこの本を読んだおかげで、この本から学んだことが今の自分の考え方や価値観の基盤になっていると思う。そして自分の周りで起きる全てのことは大抵自分で引き寄せていて、それは自分の思い通りに変えられるということに気付かされた。
自分の中に新しい価値観が生まれた瞬間
読めば読むほど、その時の自分の置かれている状況、起きた出来事、全ては自分で作り出しているという今まで自分の中になかった考え方、価値観が作られていく。一瞬にして全てが繋がったように感じた。衝撃的だった。
実は店をクビになる前に辞めたいと愚痴を言っていた。その仕事を続けていた理由は、次探すのもめんどくさい、この仕事してる方が楽でお金ももらえる、何よりももしかしたら違うお店で雇ってもらえないかも知れないという単純に自分の英語にも自分自身にも自信がなかったから。愚痴は言うけど行動は起こさない。そういう心を持っていた時に、解雇のニュースが舞い込んできた。悪いニュースではあったけど、自分で引き寄せた結果だったのかな。そもそもこのワーホリに来たのも、昔から海外に行きたいと常に考えていたことが無意識に刷り込まれて実現したこのだったのかも知れない。全部自分の頭で思ったり考えたりしてたことがただただ現実になったのかも。
自分の確立した価値観というものを持っていなかったから、稲盛さんがその本で伝えようとしていることを全てスポンジのように吸収した気がした。そして今までに起きた全てのことをそういう角度から見られるようになったら、目の前に待ち受けている未来も自分で変えられるような気になった。どんどん自分の中にあったモヤモヤみたいなのが晴れていくように感じた。
経験は経験した人にしか語れない
今振り返ればちっぽけな経験だったけれど、自分の人生の中で初めてつらいと思った時期で、正直自分自身の考えや感情に向き合ったことがなかったから、そもそもそういうのに対してどう対応すればいいのかわからなかった。
その答えを求めようと本に手を伸ばした。私の中で自分の価値観、考え方を根底から塗り替え、新しく築いてくれた本。出会うべくして出会った本だった。
それから読書が生活の一部以上のものになった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?