
[読書] 親にわかってほしい。でも伝えられない本当の気持ち。そんな人への1冊。
皆さんの親子関係ってどんな感じですか?
すごく仲が良くて、一緒に旅行行ったりとか気軽にカフェでお茶できるような、友達のような関係ですか?
私は、特別親子関係が悪いとかしょっちゅう喧嘩するとかもなく、でもなんとなく昔からすごく近しいような関係に思えたことはありません。
特に母親には、厳しい、怒られる、何か言いたいけど否定されそう、そんなイメージが強く、喧嘩相手には選びたくないなと思うような存在で、怒りが収まるまでただ黙ってやり過ごそう、というのが私の幼少期でした。歳を重ねれば重ねるほど、自分の親なのに私との間には何か見えない壁があるように感じていました。
そして「こういう問題が自分と親の間にはある」ということに気づき、自分の中で向き合い始めたのは、ニュージーランドに移住して親から離れてのここ2、3年の間です。物理的な距離が空いたことで、「自分の親」を一人の人間として、どういう人物なのかということを客観的に見ることができるようになりました。そして、自分が持っているいくつかの価値観も親からのものであるということに気づきました。
そのうちの一つが、前回の記事で書いたような、自分が完璧主義で、仕事でもなんでも何かミスをすることが嫌で、怒られたくない、というものです。他にも、怒られる前にミスを隠そうとする、相手に何言ってもわかってはくれない、自分の本当の気持ちや感情を伝えられない。そういう問題が私にはあることに気づきました。
そして、母親のように怒る人間にはなりたくないと思っていたはずなのに、今のパートナーと出会い、二人で暮らし始めた最初の頃、自分が母親と同じ行動をとっていることに気がつきました。
例えば、出したもの出しっぱなし、棚開けっぱなし、ご飯食べ終わったらすぐ洗わないでシンクにしばらく残ってる、洗濯物うらっ返し、とか、ほんと笑えるくらいちょっとしたことに自分が怒りを感じていることに気がつきました。

そして、そういった些細なことが重なり勝手に不機嫌になり、私は不機嫌になっていることに気が付いて欲しくて、何も言わずにわざと音を立てて歩いたり、棚やドアを閉めたりする、でも察してやってきたパートナーには一言も喋らない、ひどいとしばらく無視する、全くもって母親と同じ行動をしていました。要は、誰かに助けを求めることが本当に下手くそなんだなということに気がつきました。
今思うと、今でも一緒にいてくれるパートナーには感謝しかありません。そして、「言わないと伝わらないし、自分の気持ちを言っていい」ということを教えてくれたのは、そのパートナーでした。
そして、時は流れ、今年の3月に日本に帰国した際、少しは自分の感情や親の感情についての話ができるかな、と少し楽しみにしてたものの、やはりいざ本人を目の前にすると、親を否定することにも繋がるし、どんなリアクションを取るのかを想像すると、どこか緊張してしまい喋れないままで終わりました。
少し心の中でモヤモヤした気持ちを抱えつつ、日本出国を5日後に控えたとある日、何か日本語の本を買っていこうと本屋をぶらぶらしていました。
その時、一冊の本の題名が私の目に入り思わず手に取りました。迷いは一切なく、即購入、その本とともに店を出ました。

その本が教えてくれたことは、自分の親の育て方に問題があったということは、親の親にも同じような問題があったということで、母親も父親(私の祖父)から実は、同じような育てられ方をして自分の感情や気持ちを押し殺していた幼少期だったのかな、と考えられるようになりました。
実際に、祖父と母親の関係はかなり悪く、祖父が88歳と高齢になり弱ってきたところで、母親が今までの鬱憤を晴らすように口喧嘩をすることがかなり増え、約3年ほどちゃんとした会話をしていません。
次に帰ったときに、二人の仲をなんとか少しでもマシにすることが私の目標です(笑)
この本は、親との関係に悩んでいる人に限らず、これから親になる人にもすごく価値のある本です。自分がまだ気が付いていない自分の思考の癖や感情が、親になるという新しい経験、ストレスによって表に現れてきます。
この本を読むことで、どうしてそういう感情や思考が自分の中に湧き出てくるのかという答えを知ることができます。
その答えをあらかじめ知っているのと知らないのでは、あなたが子供を育てるときになったときあなた自身の行動にも、そしてあなたの子供の未来にも影響を及ぼすと言っても過言ではないでしょう。

この本、ほんとにオススメ度☆☆☆☆☆です!!
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