マガジンのカバー画像

父という生き物

4
運営しているクリエイター

記事一覧

34歳♂独身無職実家暮らしの日常⑤ 【父という生き物〜火消し編〜】

34歳♂独身無職実家暮らしの日常⑤ 【父という生き物〜火消し編〜】

これまで、お金にだらしない、性癖に難がある父親という生き物に関していくつか紹介してきた。

上記2点の特徴がある時点で、もう既に一般人が普通だと考える父親像との乖離が生まれていることと思う。

そんな父は、変なところで豪快な行動に出る。

私が実家を離れて4〜5年後、今から5年程前になるが、その頃は父も新たな勤め先でのパート勤務に慣れはじめ、良いとは言えないものの安定した収入は得ることができるよう

もっとみる
34歳♂独身無職実家暮らしの日常④ 【父という生き物〜マカ王編〜】

34歳♂独身無職実家暮らしの日常④ 【父という生き物〜マカ王編〜】

大学を卒業してから9年ぶりに実家へ戻ってきたのだが、真っ先に気になったのはくしゃみが止まらないことだ。

原因はだいたいわかっている。
目の前に広がる情報の多さ、心のざわつき、
9年の間に整理整頓という概念は部屋のどこかに埋もれてしまったようだ。

片付けに関しては母が一家の番長であったが、
介護職という肉体的にも精神的にも大変な仕事をしていることもあり、家事のことまで気が回らなくなったのだろう。

もっとみる
34歳♂独身無職実家暮らしの日常③ 【父という生き物〜人生が二度あれば〜後編】

34歳♂独身無職実家暮らしの日常③ 【父という生き物〜人生が二度あれば〜後編】

〜前回の続き〜
私が高校一年生から浪人生を経て大学に入学した頃、父は40代後半にして無職になった。
再就職もままならない日々の中、父が手軽に収入を得る手段として選んだのが、ギャンブルであった。

ギャンブルというと少し聞こえが良くなってしまうが、身も蓋もない言い方をすればパチンカスである。

田舎の娯楽の代名詞でもあり、よく行っていたのだろう。勝った時の何とも言えない高揚感、そしてうまくいけば元本

もっとみる
34歳♂独身無職実家暮らしの日常② 【父という生き物〜人生が二度あれば〜前編】

34歳♂独身無職実家暮らしの日常② 【父という生き物〜人生が二度あれば〜前編】

非常に暗いタイトルではあるが、お察しの通り、これはかの井上陽水の名曲から引用している。

なぜ引用したかというと、父が通勤で使用して
いる軽自動車(中古)には備え付けのHDDに
中島みゆきや長渕剛など、なかなかに私好みの
楽曲が購入時からすでに録音されている。

その例に漏れず陽水もしっかりリストアップ
されており、アルバム名はわからないが4曲目に
流れるのがタイトルの、人生が二度あれば、
である

もっとみる