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#327 勤労感謝の日がハッピーマンデーにならない理由
11月23日は勤労感謝の日。
2023年は木曜日だったが、「どうせなら月曜日になって3連休になったらいいのに」なんて思う人もいるのではないだろうか。
3連休をつくるために、本来の祝日をずらして休みになった月曜日を「ハッピーマンデー」という。
ハッピーマンデーは1年に4回。
1月15日の成人の日→1月第2月曜日
10月10日の体育の日→10月第2月曜日
7月20日の海の日→7月第3月曜
9月15日の敬老の日→9月第3月曜日
勤労感謝の日もいっそのことハッピーマンデーに・・・とはいかないようだ。
その理由は、勤労感謝の日の歴史に由来している。
勤労感謝の日が祝日になったのは1948年。
祝日法には、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」とある。文字通り労働者へ感謝をする日となっている。
しかし、勤労感謝の日のルーツは宮中行事である新嘗祭(にいなめさい)にある。
新嘗祭とは、収穫した農作物を皇祖や神々にお供えする儀式で、日本書紀にも記述がある日本古来の伝統行事である。
現在でも毎年11月23日に行われていて、今年もひっそりとニュースになっている。
では、なぜ「新嘗祭の日」ではなく「勤労感謝の日」なのか。
勤労感謝の日が定められた1948年、日本は戦争に敗れ、GHQの統治下にあった。
GHQは、軍国主義への回帰をおそれ、宮中行事と国民行事を分けようと考え、新嘗祭とは切り離した休日をつくったのである。
とはいえ、宮中行事がルーツとなっている祝日は「11月23日」という日付が現代でも大事にされており、安易に移動はできないようだ。
【目次】
【参考】