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#351 ニュージーランドで国旗が変わる?
2016年、ニュージーランドで国旗の変更をめぐる国民投票が行われた。
ニュージーランドの国旗といえば、左上にユニオンジャックを冠し、赤い星は南十字星を、基調となる青は海と空を表している。
近年、このおなじみの国旗は、「オーストラリアの国旗と混同しやすい」「ユニオンジャックが英植民地時代の名残り」といった理由から変更が検討されるようになり、2015年に新しいデザインを公募。
1万件をこえる応募の中から1位に選ばれたのが、黒と青を基調として「シルバーファーン」と南十字星を模ったデザインだ。
シルバーファーンは、木のように育つニュージーランド固有のシダで、葉を裏返すと緑ではなく銀色をしていることから「シルバーファーン」と名付けられた。
ニュージーランドの先住民マオリがシルバーファーンを夜間の戦闘の目印に使っていたことから、シルバーファーンは「躍動」「忍耐力」「力強さ」の象徴となり、ラグビーのニュージーランド代表であるオールブラックスもシルバーファーンをシンボルにしている。
いかにもニュージーランドらしい新国旗のデザインだが、2016年の国民投票では、56.6%が現状の国旗維持に支持、新デザインの変更を支持したのは43.1%で、ニュージーランドの国旗は現状維持が決定した。
変更に反対する意見には、
「首相がやりたいだけ」
「国旗の変更にかかる費用の無駄遣い」
「国旗を掲げて戦った軍人たちの思い入れがある」
といったものがあったようだ。
【目次】