#118 伊豆半島は島だった?

日本周辺には4つのプレートがある。本州の大部分を構成するユーラシアプレートと北アメリカプレートと、その2つのプレートに潜り込むように移動するフィリピン海プレート、フィリピン海プレートと北アメリカプレートに潜り込むように移動する太平洋プレートである。

太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に潜り込む際、海溝の西側にマグマによる隆起が生じる。そして形成された火山島が現在の伊豆諸島と小笠原諸島である。しかし、フィリピン海プレートは北上してユーラシアプレートの下に潜り込んでいるため、プレート上にある島は本州に衝突する。
伊豆半島は、プレートと共に北上して本州に衝突した火山島や海底火山のかたまりなのだ。このように、プレートの移動によって大陸(島)に衝突し、大陸の一部になった部分のことを「付加体」という。伊豆半島は、まさに「付加体」である。

また、伊豆半島の北にある丹沢山地も同様の「付加体」である。GoogleEarthなどで航空写真で線上になっている衝突の痕跡を見ることができる。

フィリピン海プレートは現在でも1年で数cm北上していることから、数百万年以上後には伊豆大島や三宅島も伊豆半島に衝突し、日本列島はさらに拡大すると考えられている。

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【参考】


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