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おそらく皆初耳であろう、統合失調感情障害
1.はじめに
私が精神疾患者であることは度々文字に起こしている。
その中でも、私が併発した統合失調感情障害にスポットを当ててみたいと思う。
皆さんは、統合失調感情障害という病気をご存知だろうか。
私は自分が発症するまで全く知らない病気だった。
統合失調は聞いたことあるけれど、統合失調感情障害は聞き馴染みがない。
どんなものなのだろうか。
自分の経験談も踏まえて詳しく説明させていただきたい。
2.統合失調感情障害とは
統合失調感情障害とは、統合失調症のような幻聴や妄想などと、躁うつ病のような躁・うつの状態の双方が出現する。
一見違う病気だが、この2つが混じったような症状を経験する場合があり、時に「統合失調感情障害」という診断になる。
そもそも統合失調症とは、悪化したときに幻聴や妄想などが目立つ脳の不調のことだ。
次に、躁うつ病とは、落ち込み「うつ」とその逆の「躁」が周期的に繰り返す脳の不調のことだ。
うつ病や統合失調症とは異なる脳の不調が言われている。
総じて、統合失調感情障害は、「幻聴など」と「気分の変動」の両方がある不調のことだ。
そして、気分の不調がない時も幻聴が出ることがある。
また幻聴などの状態にもかかわらず気分の波がある。
3.私の体験から
私はこの統合失調感情障害によって、被害妄想に悩まされている。
おそらく完全に被害妄想なんだろうが、人類全員が私に対して悪口を言っているような気がしたり、悪意の目で見られているような、視線を感じるような感覚がある。
人混みに紛れるとそれは膨大に感じ取れ、無意識に防衛本能が働き、疲れ切ってしまう。
また、私は精神障害者手帳2級を所持していることから分かる通り、社会生活がほぼ不可能に近い。
“社会復帰する”なんて名乗っておきながら、非常に情けないものである。
統合失調感情障害の治療としては、投薬療法や認知行動療法が挙げられる。
ただし、あくまで薬は気休めであり、完治するわけではない。
また、認知行動療法は年単位で継続する必要があるため、効果が出るまで非常に時間がかかるというデメリットもある。
ちなみに、少しでもうつ状態に差し掛かっていれば人混みに紛れていなくとも、ネット上でのやり取りでも100%の確率で被害妄想に陥るため、人間関係を上手く築くのに非常に労力を要する。
そのくせ人との関わりはどんどん深めていきたい上に人間が大好きなので、私の思考と障害の方向性がバラバラで何とも気苦労する身体になってしまった。
4.さいごに
私は世の中から精神疾患がなくなればいいと思っている。
できるだけ皆にはなってほしくないし、避けられるのであれば避けて通って欲しい道である。
これは心から願っている。
精神疾患を抱えながら生きるというのは非常に息苦しいものだ。
完治はなく、ゴールは寛解なので、この苦しさが一生続くと考えると恐ろしい。
私は前向きに闘病したいため、今後も自分や他人に役に立ちそうな知識を取り入れて行く予定だ。
【引用】
こころ診療所,https://kokoro-kichijoji.com/psychiatry/disease/szaffective.html ,(2024/10/08閲覧)