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【3分で斬る】自分の直感を信じることで、救える人がいる。#25

どうも。
社会福祉士・保育士のしぶです。

2児のパパをしたり、児童福祉施設の先生をしたり、これからの福祉や子育てを考えるコミュニティを運営したりしてしております。

みなさま、どうお過ごしでしょうか?

さて、今日は
『自分の直感を信じることで、救える人がいる』
というテーマでお話しさせて頂きたいと思います。

これは、とあるぼくが働く子どもの施設のできごとです。

ある中学2年生の男の子が、数日前から足をケガして片足を引きずりながら歩いていました。

病院で検査してもらいましたが、異常なし。

病院から帰ってきたその日の夜、ぼくはある光景を見てしまったのです。

人がいない場所で普段と変わらず歩いているところを。

みなさんだったら、どんなリアクションをとりますか?

ぼくは、病院まで行って心配してくれた職員さんの顔が浮かんだ瞬間、彼の普通に歩く姿に腹が立ちました。

でも、それを今すぐ彼にぶつけるワケにはいきません。

〝どうして、ケガをしたフリをしているんだろう?〟
〝彼は、何に不安でおびえ、恐れているんだろう?〟

ぼくが思い当たったのは、
2日後に控えている学校の宿泊学習でした。

ぼくは、彼と面倒向かって話すことにしました。

<ここ数日間、足の痛みを訴えているけど、ぼくが見ている限りでは大きな怪我ではないように見えるけど、実際はどうなの?>
 <例えば、ぼくの見立てが当たってたとして、一番損している人は誰かな?>

「・・・ぼく」

<思いを正直に言ってほしい、職員はあなたの不安を解決したいんだ>

「(泣きながら)小学生の頃、宿泊学習で同級生から夜にいじめられたことがある」
 「そのことを思い出してツラくて、不安で宿泊学習に行きたくなかったんだ」

<そっか、そのことは担任の先生や職員に相談してみた?>

どう思われるか恐くて相談できなかった」
 「それに、小学生の時に当時の担任の先生にいじめのことを相談したけど、『大丈夫だよ』と一方的に言われて何も変わらなかった

<大人に言っても変わらない過去があったから、足を痛めたことを宿泊学習に行かない理由にしたんだね?>

「うん」

<それなら、あなたのとった行動は間違ってない。ケガしてるフリも不安でツラい思いも、行きたくない気持ちも何もあなたは間違っていないと私は思う>
 <こうして正直に言ってくれたお陰で、あなたのために問題を解決したいと思えました>
 <これから、また宿泊学習や修学旅行が控えているし、不安な気持ちを担任の先生や職員さんと一緒に解決していきませんか?>

「うん、そうしたい」

<話してくれてありがとう>

子どもへの違和感には、必ずサインが隠れていると思うんです。

もちろん、これは子どもだけじゃなく、ぼくたちオトナにも当てはまることだと思います。

自分が抱いた違和感、直感を信じて、子どもと、人と向き合う。

そこには、
さらに信頼関係を深めるチャンスがあると思うんですよね。

恋愛とも似てて、失恋したり挫折した人の話しを親身になって聞いていると、いつの間にか相手の人にメチャクチャ好意持たれて新たな恋が芽生えたりしません?

ピンチのあとには必ずチャンスが転がっています。

誰かの不安やお困り感を親身になって解決しようとする思いが、コミュニケーションには欠かせないと思います。

ということで、今日は『自分の直感を信じることで、救える人がいる』というテーマについてお話しました。

ぼくたちの施設では、子どもたちが自分の将来について悩んだときに、
一緒に考え、解決策を見つけるお手伝いをしています。

この記事を読んで、子どもとのコミュニケーション、
相手に合わせた話し方の大切さについて、
皆さんのなかで、改めて気づくことが少しでもあれば嬉しいです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

それでは、ステキな一日をお過ごしください。

社会福祉士・保育士のしぶでした。

じゃあ、またねー!

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