意識の目を向ければ影の世界が見えてくる「影写真」
眼で見えるものと意識で見える物は別なんです
日常の生活の中でいつも通っている道端で綺麗な花が咲いています。
美しい物は自然に目に入ってきますね。
では、その道に影は出ていましたか?多分見えていないはずです。
そこにあるはずものが何故、見えていないのか。
人間は意識を向けていない物は見えていても認識していないのです。
綺麗な花は「綺麗だ」と思った瞬間、意識して見ようとします。
でも、そこにある影は見えているはずなのに認識できていない。
私は「心の目で見れば日常には美があふれている」と思っています。
何気ない日常、ありふれた風景、なんの変哲もない物ですが
見る角度、視点、意識をちょっと変えて心の目で見ると
驚くほど面白く、美しい物を発見することが出来ます。
カメラのセンサーよりも心のセンサーが大切です
「影写真」を楽しむにはカメラの知識や写真のスキルなど必要ありません。
最近のカメラはオートで撮影すれば勝手に美しい写真を撮ってくれます。
本当の楽しみ方は写真を撮影する前の「美の発見」にあります。
心のセンサーを磨いて日常の美を見つけ出すことに楽しみを見出すのです。
実際にいつも無意識に見ていたものが驚きの美しさに見えた時
心に快感が走ります。きのうまで何も感じなかったものに美を感じる
のですから目からウロコの快感です。
「心の目」の開き方「心のセンサー」を鍛える
「心の目」を開くためには常識や先入観を一切捨て去り「無」になる。
瞑想に近い状態で「意識」だけあることに集中して「心の目で見る」
ことが必要です。
つまり、ただ「道だ・・・」「雑草だ・・・」「影だ・・・」と
常識的に物としてだけ捉えるのではなく、ここに、いろいろな視点を
意識して「心の目で見る」という見方をします。
視点は何でも構いません。心に浮かぶあらゆることを視点として
意識して対象を見ます。たとえば、
●コントラスト
●遠近感
●奥行き
●形
●色合い
同じものを見ていても、意識が変わると違った姿を見せます。
そして、無意識に見ていた時とは違った見え方になります。
「見えていた」が「見た」に変わります。
通勤のいつもの道も、この意識を変えるごとに
違ったものが見えてきます。ですから、同じ道を通いながら
いくらでも写真を撮り続けています。
毎日が新しい発見に満ち溢れています。
「影写真」の面白さ
毎日、意識する視点を変えておなじ風景を見てください。
だんだんと心のセンサーが敏感になってきます。
いままで見えなかった美に心が動くようになってきます。
もし、そこに目からウロコの快感を感じましたら、
ご一緒に「影写真」を楽しみませんか?
影は見ての通りモノクロです。そして、平面に存在し
2次元の世界ですが、実にシンプルで美術作品に例えると
版画や水墨画のような渋くて奥深い世界です。
周囲の3次元で色彩にあふれている世界をモノクロに
映し出しているのです。
そのモノクロの2次元の世界を視点を変えながら意識をして
見てください。思っていたより実に多彩な表現を見せてくれることに
気が付くでしょう。ただの影ですが空間を感じますし
奥行きもあります。投影面とモノの距離が近ければピントが合い、
離れるとボケが出る事でモノ同士の遠近感もはっきりと感じ取れます。
投影面の凹凸によって面白い形も見れますし
樹木や建築物、人間や動物など様々な対象によって影の
楽しみ方も変わってきます。
そして、心のセンサーでそれは見えてくる
意識で見る事が出来る美しさがこの「影写真」の面白さなのです。
「雲写真」は毎日違う地球からの贈り物
私は「影写真」の他に「雲写真」というものも撮っています。
そのまま雲の写真です。(笑)
こちらは「影写真」と違って直接目に訴えかけてきます。
それでもって2度と同じものは無い。
毎日が地球からの贈り物なのです。
自分自身が探しに行かなくても定点で永遠に違うものを見る事が出来る
夢のような被写体です。
また、今、天体望遠鏡でコリメート撮影法による
「雲写真」を目指して機材を集めています。
それもなるべくお金をかけずに・・・。
こちらも面白いので是非ご覧ください。
「影写真」「雲写真」見方感じ方は違いますが
実に興味深い面白くて美しいモチーフをご一緒に楽しみませんか?