FABRIC TOKYOによる新ブランド「STAMP」の挑戦【shackレポートvol.1】
shack主宰の川添 隆です。
こちらのマガジンでは、既に新たな「店舗業態、場所の作り方、課金モデル」に挑戦している事例をご紹介していきながら、私自身もヒントを得られたらと考えています。
今回取り上げるのは、FABRIC TOKYOによる新ブランド「STAMP」です。
すでに下記の記事でも紹介はしております。
改めて、どんな取り組みをしているのか見ていきましょう。
ブランドの位置づけとマーチャンダイジング
・FABRIC TOKYOはスーツがメイン、STAMPはスーツを着ないオフィスカジュアルのライン
・3Dスキャンによる体型データに基づいた受注生産(第一弾のデニムは3週間ほどで到着)
・「日々の体型データを基に商品にスタンプして体型にフィットさせる」というコンセプト
・機能的なデザインや素材を使用
左ポケットにはiPhone10sがスッポリ入るポケット
ストレッチテーパードデニムの生地は洗っても色落ちしない染め方とのこと
・商品の到着後は、Appleのように箱を開ける工程も“体験”に含まれている印象
・ブランドタグには名前などを記載
顧客接点のつくり方
・現在はティザーサイトでの招待制(ポップアップストアは順次案内)
※ポップアップストアは順次ご案内なので興味がある方は、ぜひ登録してみてください
・次の段階は招待制を維持しながらECを展開予定
・将来的は無人店舗で3Dスキャン→注文をできるようにしていく予定
「STAMP」の挑戦とは
2019年はZOZOSUITやbodygramのような“体型データ”をいかに商品づくりやサイズ選びにいかしていくか?が大きな議論になりましたが、まだ“解”はないまま一旦終息した印象です。
その流れで 「STAMP」の発表は、その“解”への挑戦。
オーダースーツでのノウハウをベースとしながらも、データに基づいた商品づくり・顧客体験に対する“解”を模索していくということでしょう。
さらに、「FABRIC TOKYO」では採寸・試着・接客に特化した「売らないお店」でビジネスをやられています。
「STAMP」では、さらに踏み込んだ“無人店舗”の実現と、これによってビジネスや顧客体験が成立するかという大きな挑戦をされます。
オフィスでのワークスタイルがカジュアル化していく流れを捉えたマーチャンダイジング、合理的な顧客接点への挑戦がどのような結果をもたらすかは楽しみです。
もちろん、「合理的な顧客接点」だけ終わないコンテンツやコミュニケーションを展開されるだろうと予想しております。
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原宿キャットストリート裏にある“身軽な実験スペース”「shack」
Twitter:@shack_evanh