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勝てる社長の応援コラム vol.299
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小山昇が斬る! 本日のカン違い
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どの人も「この上司の下では仕事をしたくない」とは言いません。
でも、心の中では思っています。
わが社では、2年に1度「エナジャイザー(※)」で組織解析をし、
上司と部下が合わない、特に、部下全員が
「この上司とは一緒に仕事をしたくない」ということがわかると、
上司を替えています。
多くの会社は、上を替えずに、下を替えますが、わが社では上司。
また、無能(正しくは、それなり)の上司の下に有能な部下をつけると、
部下はやる気をなくしてしまいます。
よって、それなりの上司の下には、
それなりの部下を集めた組織にするのです。
すると、なんと!対前年比115%! という成果を上げるのです。
人は、自分の能力と(上にも下にも)あまりにもかけ離れている人とは、
一緒に仕事をやりたくないのです。
同質の人と仕事をさせることが一番、「社員のやる気」につながるのです。
(※エナジャイザーとは、日本生産性本部が提供する
「人と組織の診断ツール」。簡単なアンケートとテストによって、
社員の業務能力や性格、業務適正、価値観など、通常目に見えない特性を 診断する。)
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P.128 №0710(0629) 【社員のやる気】
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①給料が安定的に上がる。
②目指すポジションが増える。
③個人の目標と、会社の目標が合致する。
■書籍「改訂3版 仕事ができる人の心得」より
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いま、「給料が安定的に上がる」のは、変な会社です。
「給料が下がらなければ」良い会社です。
これからのトレンドは「給料が上がる」、
そんなことを思ってはいけません。
ヨーロッパ経済も、ガタガタになっています。
金融や証券がバブルになって上がった分が、いま戻って来ているのです。
バブった分だけ、給料は下がります。
日本経済も同じです。給料が上がることは、ありません。
まともになるだけです。
わが社の社員も含めて、いまの給料は高すぎます。
それでも、武蔵野の給料が上がっているのは、社員のみなさんが努力して
いるからです。
ただ、わが社でも、今後、同じように給料が上がるということは
ありません。ペースダウンをする時が来るかもしれません。
いまは、前年をクリアしているので、上げています。
私が社長になって、はじめて「長期事業構想書」を作りました。
その時、わが社の売上は7億円でした。「5年後、売上を14億にする」と
宣言。当時、社員は35人くらいしかいませんでした。
いまは、管理職が35人以上(笑)。目指すポジションがあるから、
いま、こうして、社員のみなさんがいるのです。
だから、会社は、良い/悪いではなく、成長しなければならないのです。
会社が成長するために必要なのは、新商品/新規事業です。
「個人の目標と、会社の目標が合致する」ために、
わが社では、実行計画書を作り、それを個人レベルまで落としこみます。
そして、上司と部下との面談をして目標統合をし、
目指す方向を確認しています。それが「社員のやる気」につながるのです。
「やる気」になったかどうかのひとつの確認方法は、定期的に
「エナジャイザー」を行うことです。
社員のみなさんは、自分の能力は?などと、その診断を気にして
いるかもしれませんが、この診断とは全く関係がありません。
経営サポート会員で、社長のエナジャイザーが「A」の会社は、
1社の例外もなく、赤字です。
社長の能力が高くて、幹部の能力が低いと、社長の言うことを幹部が理解できないので、うまく機能しない。
社長の能力が高いというのは、すばらしいことではないのです。
もちろん、逆もあり。社長の能力が低く、社員の能力が高いのも、
ダメです。
では、私(小山)のエナジャイザーは、A、B、C、D、Eのうち
どれでしょう?と聞いたら、「E」と答えた社員は、罰金!(笑)
正解は「C」です。
エナジャイザーのデータを見ると、
上司と部下の相性が、とてもよくわかります。
それを見て私は、配置を変えるなどしています。
男女の相性もわかるので、独身者は、私に聞きに来て下さい(笑)。
(ある朝の早朝勉強会にて)
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