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勝てる社長の応援コラム vol.298

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小山昇が斬る! 本日のカン違い

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糸ヘン(篇)、木ヘン(篇)、金ヘン(篇)の業界は、いま、
どんどん衰退しています。
この業界は古い業界で、まだ手形があるからです。

この業界に、新しい売り方/現金でやりとりをする会社が参入すると、
一気にマーケットをとられてしまいます。

ですから、銀行からお金を借りて、
いち早く手形をなくしていくという戦略が正しいです。

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P.125 №0694(0617) 【支払手形】

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発行しないのが一番。
②受取手形に対応する金額だけ発行する。
③120日以上は発行しない。
長期借入金を借りて減らす。
借入金は返済日に“待った”ができるが、
 支払手形の決済は“待った”ができない。

⑥売り上げダウンの時、命取りになる。

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社員のみなさんは、お金がない時、誰かからお金を借りますね?
その際「借用書」のやり取りはしませんね? 
でも、それをしないと、「貸した(借りた)」のではなく
「あげた(もらった)」ということになりますよ。

私は、お金を貸す場合、必ず「借用書」をとっています。
名刺の裏に、名前と金額と日付を記入してもらうのです。

手形とは、「この紙(手形)を現金と引き換えに貸して下さい、
期日が来たらお金を払います」というものです。

昔の、特に、木(き)ヘン、金(かね)ヘン、糸(いと)ヘンが付く
古い業界は、この手形がたくさんあります。
新しい業界に、手形はありません。

さて、お金を得るにはどうしたら良いか。働くしかありません。
働いて1ヶ月後に給料をもらうのが、普通です。
でも、待ちきれない人は、サラ金などでお金を借りる。
その時に必ず「誓約書」や「担保」を入れます。
それらを入れない代わりに、
紙1枚でお金を調達するのが「支払手形」です。

わが社では、商品代金は現金で頂いていますが、
手形を扱う会社では、もらった金額分だけ発行して良いということで、
「受取手形」を発行しています。
また、もらった手形を他の会社への支払いに回すこともあります。
これを「まわし手形」といいます。

「120日」とはどういうことかというと、その手形をもらってから、
120日後にお金を払うということです。そのかわり、金利を先にとる。
元金から金利を差し引いてお金をもらうのです。

手形は、期日に1日でも遅れたら、会社は倒産してしまいます。
リーマンショックの後に上場会社の2/3(三分の二)が黒字で倒産して
しまったのは、手形を発行していたからです。
たった10円足りなくても、倒産してしまうのです。

私が買った荻窪の土地は、一部上場会社の建築条件付きの土地でした。
建築条件付きとは、
この土地を買った不動産会社で家を建てなければならないということです。
私は、建築条件付きだったら、この土地は買わないと言いました。
困っていたその会社は、建築条件をはずして土地を売りました。
そのおかげで、3月31日、その会社は倒産を免れました。が、
その後結局、6月30日に倒産してしまいました。

もしその土地が建築条件付きのままだったら、
その権利を得た次の人(会社)から、私は、
家を建てなければなりませんでした。

倒産は、本当に大変なのです。ですから、銀行から「長期借入金」
を借りて、手形を減らしていかなければなりません。

これに早々に着手したのが、経営サポート会員企業のN社さまや、
T社さまです。
手形をやめたおかげで、どちらの会社も業績がグーンと上がりました。
手形をやめた会社は、資金繰りから解放されるので、業績が上がるのです。

一番良いのは、支払手形を発行しないことです。
わが社も、昔は、支払手形も受取手形もありました。が、全部やめました。 

(今はない)あかり事業部があった頃、池袋にあった超有名某企業…当時、
人気で、若い女性社員がやまほどいた会社が、
手形を扱っていたので倒産してしまいました。

学生は、本社ビルが立派だったりすると、
仕事が良い/良い会社だろうと思って、つい行っちゃうのです。

学生のみなさん、小金井の会社は大丈夫ですよ。社長はバカですが、
社員がしっかりしていますから。。
そうですよね? 武蔵野の社員のみなさん。


(ある朝の早朝勉強会にて)

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