神田淡路町・須田町界隈
いつ書こうかと思いながら、毎日「虎に翼」を見ている。
私が東京に来て初めて勤めたのが、神田淡路町だった。
ドラマによく登場する「竹もと」のモデルは、
淡路町から通りをはさんだ須田町にある「竹むら」だと言われている。
私もよく行っていたので、どうしてもタイムスリップしてしまう。
揚げまんじゅうが有名な老舗甘味処竹むらは、
昭和5(1930)年の開業。
竹むらのはす向かいには、あんこう鍋の老舗「いせ源」。
なんと、いせ源は天保元(1831)年の創業だという。
そして、そのすぐ近くには鳥すきやきの「ぼたん」。
ぼたんの営業は明治30(1897)年ごろからとのこと。
その先の通りには明治40(1907)年創業の洋食屋「松栄亭」。
ここの名物は、夏目漱石にまつわる洋風かきあげ。
私もときどき、リッチなランチのときに食べた(笑)。
食後には昭和8(1933)年からある「珈琲ショパン」へ。
100年ほど前、この辺りを文豪たちが歩き、食し、
話に花を咲かせていたんだろうなあ。
いまでは「ワテラス」という高層ビルが建ち、
私が歩いていた頃とは様子が違っている。
それでも、この辺りの老舗名店は変わらない人気を誇っている。
明治17(1884)年創業のそばや「まつや」はいつでも行列ができ、満席。
まつやから少し奥へ入ると、もう一つの名店「やぶそば」。
私はこの店で初めて「蕎麦寿司」を食べた。
こちらは明治13(1880)年創業。すでに140年が経過している。
なんだか情報が多すぎてもうおなかいっぱいになってきた。
若かりしころは、そんな歴史豊かな街並みに心を寄せる余裕もなく、
ただただ走り回っていた。
もし、食レポができたらそのうち書いてみようかな(笑)。
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