絶望からの希望に変えてくれた思い出
もともと映画はそんなに好きではありませんでした
年に1，2回観に行ければそれで満足していた覚えがあります
けれど映画に救われた経験があり、映画好きになったきっかけがあります
それは人生初の離婚でした
わたしは実はバツイチです
しかも唐突に別れを告げられたのでしばらくは喪失感が半端なかったのです
それまで音楽と絵だけが趣味だったわたしですが、それらの趣味でもその溝は埋められることはありませんでした
しかも音楽がきっかけで知り合った二人だったので、音楽に没頭すると今までの思い出がよみがえってしまい逆に孤独感に襲われていた時期もあります
（今はそんなことは無いです）
そんな泣きながら過ごす毎日で出会った作品があります
ミッドサマーです
逆に地雷を踏むんじゃないかと思われる方もいらっしゃるでしょうが、私の場合は救われました
現実の苦しい世界からの解放される主人公ダニーを見て、何故か他人事のように感じなかったんですよね
これは、大げさかもしれないけれどわたし自身の話でもある、と
あの最後の笑みが何を意図するのかはわかりませんが、わたしの中で何かがはじけたのです
それが離婚のショックからの立ち直った一番の要因でした
そしてミッドサマーのあの独特な世界観と作りこみに心底惚れて、「映画の見方って一様ではない」のだと思わされました
それがわたしの映画好きになったきっかけでもありました
あまり良い例ではないのかもしれませんがわたしの中ではミッドサマーに出会い、映画好きになったことが何よりの思い出でした
おかげで今はすっかり映画の虜です
あの時この作品に出会わなければ、どうなっていたかわかりません
それほどの経験をしたのだと今思うと大事な経験でした