お寺の魅力 vol.11「お寺と武士道の共通点①」
お寺を学んでいると必ず歴史が関わってきます。
その中で武士道というものに出会い、
日本人の本来持っている精神性には仏教と武士道が大きな根幹を
成しているのではないかなと感じてます。
武士道とは誰もがイメージできるのは「侍」が
まずはパッと思いつくのではないでしょうか?
その思いついた「侍」という漢字と「寺」との共通点は
なんでしょう?
見た目通り「寺」という漢字が共通しています(笑)
そこで「寺」という漢字の語源を調べてみたところ
形声文字です。「植物の芽生えの象形」(「止」に通じ(同じ読みを持つ「止」と同じ意味を持つようになって)、「とどまる」の意味)と「手の象形」から法を持ち役人が駐在する所、「役所」を意味する「寺」という漢字が成り立ちました。
会意兼形声。「寸(て)+音符之(足で進む)」。手足を動かして働くこと。
人が手や足を使うということ、また「止」という漢字に通じている説を取り入れるなら、「人が手足を使って、同じ状態を保つ」といった意味にも捉えることができます。
その語源を持つ「寺」に「亻」がつくと「侍」という漢字になり、
「同じ状態を保つ人=ブレない人物」という意味で侍(さむらい)という
意味合いも生まれたのではないでしょうか?
ブレない精神性を創りだしたのが「武士道」ということならば、
とても価値あるもののような気がします。
お寺自体が「同じ状態を保つ空間」であり、
侍の心構えである武士道が「同じ状態を保つ心構え」
同じ状態を保とう(ブレない)とする考え方が
お寺と武士道(侍)の共通点だと思います。