コロナ後遺症について①症状の詳細
実は数ヶ月、コロナの後遺症と思しき症状で動けなくなっていました。
私はコロナ罹患歴がなくワクチン2回接種、これまではそこそこ食事に気を使い、そこそこ運動(週一でスポーツ、普段は散歩など)をしていた20代です。
かーなーり大変だったので、症状や注意点などお伝えしたいと思います!
発熱
0日目
6月最後の土日、その前日の金曜日、なんだか風邪っぽいな、だるいな〜と思い早めに仕事を終えると、夜には全身が痛みはじめました。
私は普段は健康体なのですが、年に一度発熱をとともに体調を崩す、というのがありました。
いつものことか、また土日に被った。いいんだか悪いんだか…。
と、その日は早めに寝ることにしました。
1日目
次の日の朝、かなり体調が悪いです。
大体いつもは一晩ぐっすり寝れば治るタイプなのですが、全身の痛みと熱がひどく、これはコロナかインフルの可能性があるな、と考えました。
動ける状態ではなかったのですが、このままだと死ぬと思いなんとか病院に行きました。
検査結果は陰性。コロナでもインフルでもありませんでした。
とりあえずゼリー飲料とかおかゆとかの食べれそうなものと、ポカリを買って家で大人しく過ごすことにしました。
2日目
次の日。
少し熱が下がっていましたが、まだだるさは抜けず。
治り悪くなったな〜歳かな〜なんて思っていました。
ちなみに私は発熱したとしてもそんなに高くなることもなく、39度を超えることはほぼありません。
今回もMAX38.4度で、それでも私のこれまでの熱の中では高い方でした。
3日目
さすがに3日目には下がるだろうと考えていたにもかかわらず、この日も熱があり、仕事を休むことにしました。
未だ38度台…。
おかしいな、普通の風邪ならすぐに治るのに。今回は全然治らない。
喉の痛み
次の日、ようやく熱が下がり体が楽になりました。
しかし喉がめちゃくちゃ痛い!!
びっくりするくらいの激痛です。
喉痛いな〜しみるな〜どころではなく、
痛っっった!?!?という感じ。
唾を飲むのも激痛、喉がそこにあるだけで激痛、存在が激痛です。
3日目までは喉の痛みがなかったのに、熱が下がってから痛み始めたのがちょっと変だな〜と思いました。
鼻がおかしい
発熱から一週間後ぐらい、鼻の不調が気になり始めました。
鼻が詰まって、痰になって落ちるようになります。
妙にスースーして、匂いがわからず、喉が乾燥します。
風邪薬を飲んでいるから、そのせいかなぁ…薬が強いのかなぁ…と思っていました。
ブレインフォグ
なんとか喉鼻と戦いながら仕事をしていましたが、頭の様子がおかしいことに気づきます。
いや、もともとだろ!と突っ込みたくなる気持ちを抑え、冷静に現実を見ます。笑
頭が全然働かないのです。
まだ病み上がりだからかなとも思いましたが、それにしても熱が下がってから数日経つし、もう熱はないし。
どんなふうに頭が働かないかというと、
例えば仕事のメールを書いていている途中、突然「なんだっけ?」という感覚になる。
書こうとしているメールの内容が突然わからなくなる、そもそもなんでメールしているのかわかなくなる、「あれ……?」となって、何も思い出せなくなるのです。
思い出そうしても、思考を辿れない。
「ド忘れ」した時、えーっと、えーっと、あれでもない、これでもない、、出てきそうで出てこない。寸前のところまで出掛かっているのに〜〜!!という感覚かと思います。
しかしそうではなく、プツン、と思考の糸が切れていて、ヒントを辿れないのです。
またこれは話しているときにも起こります。
自分が言いたいことが全く出てきません。
話たい内容のイメージはできているのに、言葉を紡げなくなるのです。
単語が出てこない。
難しい専門用語などではなく、例えば「書類」「車」みたいな、そういう簡単な言葉も出てこなくなり、躓いたままいると次第に「自分はどんな内容を伝えたいんだっけ?」「そもそもなんの話をしているんだっけ?」と、どんどん「何もわからない」状態が加速していきます。
こんな状態が一週間以上続いたため、これはおかしい、と再び病院に行くことにしました。
医師からは「症状からして、コロナの後遺症かもしれない。あの時は陰性で出たけど、ウイルス数が達していなかっただけでコロナだったのかもしれない。」と言われました。
まじか…。
私は当初、検査は陰性だったのでコロナではないだろうと安心し切っており、体調の悪さは薬の副作用か何かかと思っていました。
後から調べたら、ブレインフォグという名前で後遺症の症状にあるそうです。
まさに頭の中に霧がかかっている感じでした。
味覚・嗅覚障害
ここであることを思い出しました。
熱が下がった頃、まだ料理を作るのも面倒でラーメン屋に行きました。
気になっていた近所の人気のラーメン屋で、醤油にこだわっているようでした。
3種類異なる醤油が選べたので、濃口の一番ガツンとしてそうなものを選びました。
しかし食べたラーメンは味が薄いというか、醤油の味がしていることはわかるけれど味を感じなかったのです。
その時(前述「鼻がおかしい」)は風邪で喉鼻がやられているのかなと思っていましたが、あれは味覚障害・嗅覚障害というものだったのではないか、とハッとしました。
まさかと思ってミスドに行き、ドーナツ「ゴールデンチョコレート」を注文しました。
大好きな、最も食べ慣れた味。絶対間違わない味です。
食べてみると、
味が、匂いが、よくわかりませんでした…。(ガーン)
味覚・嗅覚障害がどんなものかというと、あくまで私の場合ですが、
「味覚自体は舌が感じ取ってくれているが、それを○○味として認識できない」
という感じです。
醤油をたくさん舐めると「しょっぱい(塩味)」時の感覚、つまり舌の表面がキューッとなるような感じがするのですが、香りが鼻に抜けないから醤油の味とか風味がわかりません。
砂糖を舐めると舌にジワ〜っと重たい「甘味」が広がる感覚はあるけれど、それを甘いと思えない。
だから自分でしょっぱい、甘い、と感じるのではなく、「あー、今舌が塩味を感じているな、甘味を感じているな」と客観的に観察している状態です。
これは食べることが生きがいの私にとってはかなりショックでした…。
倦怠感
これが一番厄介な課題なのですが、ものすごい倦怠感で体が全く動きません。
体がシリコンの塊になったような、自分のものではないような重さで、到底自分の意思では動かないのです。
重いからベッドで横になる、しかし一度横になるともう重力に逆らえない、ただの物体になってしまうので寝返りもできない。
顔の向きも変えられない、眼球を動かせれば良い方。
金縛りにあったとか、幽体離脱したとかと似たような状態なのかな?
トイレは難関でした。
横になっていて、頭でトイレに行きたいと思っても体が起きあがってくれないからです。
こんな時、立ち上がるコツは骨を使うことです。
筋肉に信号を送っても意味がありません。
まずはなんとか、これは本当になんとか頑張るしかありませんが、なんとか体をずりずりと動かし、足・尻を床に下ろします。
ベッドの脚や壁に寄りかかりながら、かかととひざ、その間にある足の骨、さらに上に上って骨盤、これらが床から一直線に伸びるように意識して立ち上がります。
一度立てれば、骨盤から足を持ち上げるようにして、もしくはすり足で動き回ることができます。
しかし腕はそうもいきません。
足から頭までは床から生えていますが、腕は体の器官で唯一宙ぶらりんになっているからです。
この倦怠感はいつもの何倍もの重力がのしかかっているような感覚です。
つまり腕がどのような状態かというと、常に1kgの重りを上腕に巻き付けているような、もはや1リットルのペットボトルとかダンベルとかが腕の中に内蔵されているような感覚です。
手はどうしてこんなに下に位置しているのだろう。
ドアを開ける時、スマホを持つ時、PCを打つ時…何をするにも筋トレ状態です。
腕の下にクッションや机を置いて腕の体重を預けさせても、肘を曲げるだけで負荷が上腕にかかってきます。
腕が重すぎて、ただでさえ重いのにそれを使って日常生活=筋トレを行うので、腕の根本にある肩、その上にある首も余計に凝ってくるようです。
私の部屋の仕切り扉は引き戸なので、腕を振り回して指に取っ手を引っ掛け、遠心力で扉を開けていました(笑)
歩く姿は「三代目火影に腕を封印された大蛇丸」です。
食欲低下
発熱から最初の1ヶ月は食欲もかなり低下していました。
これはコロナに罹ったことのある私の友人も言っていたので、重症化しない人でもなる人が多いかもしれません。
私は普段食べる量が多く3人前ぐらいの量を食べるのですが、この時はもやし一袋も食べるのがきつかったです。
豆腐ばかり食べていました。
食べられない原因としては大きく3つあって、
一つが味を感じないこと。何か食べなきゃと思ってスーパーに行っても味がわからないのにお金かけたくないな、、と思ってしまいました。
豆腐は醤油やポン酢をかけるとダイレクトに「舌がしょっぱさを感じている」ことがわかるのでよかったです。
もう一つが調理できないこと。
この時は立っているのも辛かったので、調理なんて到底できませんでした。
なのでパック状になっていてすぐ食べられる豆腐やレトルトのお粥、ウーバーイーツを利用してなんとか凌いでいました。
前述した通り味がわからないけれど、「舌が味を感じていること」はわかるので、そのわずかな感覚を求めて味の濃い食べ物を欲するようになりました。
また、「辛い」や「冷たい」も食べ物から感じられる刺激なので、そういったものもよく食べました。
体に悪いですよね。笑
例えばマックのポテトやマックフルーリーを頻繁に食べたし、
ウーバーイーツでは韓国チキンばかり、ネットスーパーではブルダックポックンミョンを注文しました。
アイスは冷たくて簡単に食べられるのでほぼ毎日食べていました。
まぁ、ウーバーイーツに関しては「この歳だから一番好きなチキンの味を探そう!」と思ってやっていたところもあるのですが…😅
はっきりと味がわからないのに勿体無いですよね。
最後が体を起こしていられない(体力低下・筋力低下・倦怠感・疲労感から)ことです。
たまに野菜をレンチンして食べたりもしていましたが、体を起こしていられないのでもやし一袋食べるまで起きていられず、食べきれませんでした。
ウーバーイーツの料理も食べきれないので、壁にもたれかかり、休み休み食べていました。
レトルトのお粥も、パックを開けるのに力がいるのと食べるのにある程度時間がかかります。
なので結果的に、①舌が刺激を受けられて②調理せず③すぐ食べ終えられる、豆腐とアイスが最強でした。
味の感じ方の変化、美味しいもの・不味いもの
人参が以前よりとても美味しく感じられたので、小さめのものを1本食べていました。
もともと人参は好きだったのですが、さらにホクホク感が強くなった感じがします。
逆に不味く感じるようになってしまったものは、トマトです。
これは本当にショックでした。
トマトの甘味や酸味がほぼ感じず、独特の臭みだけが強く感じます。
食感も気持ち悪く感じてきてしまって、食べられなくなりました。
あとは、パスタなどの麺類は、ソースの味はあまり感じないけれど麺自体の小麦の味が強く感じました。
香りの強いものの代表、にんにくはどうか。
残念ながら、これも味が分かりません😭
ガツンと鼻に抜ける香り全般がわからないのです。
だから「舌が感じている、けど私は感じない」という感覚になるんだと思いますが…。
なので香りを楽しむ食品は基本台無しです。
筋力低下
先ほど倦怠感で体が動かないと書きましたが、動けない要因として筋力低下もあると思います。
普段のスピードで体を動かせません。
歩くスピード、腕・足を持ち上げるスピード、全てがゆっくりになります。
普段は動かそうとすると反射的・瞬間的に筋肉がピッ!と動いてくれますが、この時のモーションはこんなイメージです。
①こういう動きをしたいな〜と思う
②腕よ、足よ、動け!と思う
③じわじわ指令が伝達される
④微弱な電流で筋肉が徐々に目覚め始める
⑤筋肉が一斉に、ではなく、やれやれ、という感じで少しずつ動き始める
どれくらいスローかというと、横断歩道が青の間にギリギリ渡り切れるか、場所によっては渡り切れない、ぐらいのスピードでしか歩けませんでした。(最初に言いましたが20代、運動習慣ありの人間です。)
疲労感・反動がすごい(めちゃくちゃ重要!)
あと、少しでも動くとその後ものすごい反動がきます。
例えば簡単な家の掃除(床をコロコロする、トイレ掃除、食器洗い、洗濯を1日のうちに行った場合)をした次の日、全く、本当にまっっったく、体が動かなくなります。
朝目覚めると体が鉛のようになっていて、ベッドから動けないどころか眼球を動かすのがやっとくらいになります。
調べたところ、体を動かすと半日〜1日後にその反動がくるそうです。なので「今」体の調子がいいからといって動きすぎないように注意しましょう!!
体重(特に頭の)を逃すような姿勢でいることがポイントみたいで、寝転がっている姿勢がベストです。
たまに体がいつもより軽い日があっても「動ける!わーい!」とはしゃいではいけません。(私のように。)
ましてや、散歩だ!買い物だ!掃除だ!と動き回っては断じていけません。(私のように…!)
しばらくは大人しく寝ていましょう。
寝過ぎて暇ですが、ラジオでも流しているしかありません。
それかプロジェクターがある人は天井に映画やアニメを映して見るといいですね。
枕を高くして首や上半身を起こして見る、というのは負担が大きく疲れてしまうのでやめましょう。
スマホを持ったり支えたりするのも結構腕が疲れるのでおすすめしません。
ここで思い出して欲しいのは、腕はそれ自体がダンベルだということ。
とにかく力を使わないように、脱力して体を休ませてあげることが第一です。
お風呂は私はかなりサボっちゃいました。
体や髪を洗うのにかなり体力を使うし、風呂の途中で疲れてしまって座り込んでしまいます。
血行を良くするのに湯に浸かった方がいいのかな、とも思いましたが、湯って体力使うじゃないですか。
到底できる気がせず、ましてやそれが原因で起き上がれなくなったら助けも呼べない!と思うと不安だったからです。
最低限で我慢しましょう。。
倦怠感・疲労感はこちらのサイトが参考になりました!
なので日々の生活はできるだけ人やサービスに頼りましょう!!
私は一人暮らしで近くにに友人や家族もいない(しかもそんなに貯金なし😭)ので、めちゃくちゃ心細かったし大変でした。
今思うと本当によく生きてたなと思います。
ネットスーパーは意外とお得に買えるものがあったり、まとめ買いすると送料もかからなかったりするのでおすすめです。
あとは、何かあった時のためにスマホは声で起動できるように設定しておきましょう。
体が動かなすぎて何度助けを呼ぼうかと思ったことか…。でも腕が動かないのでスマホに手を伸ばせない。
音声設定しておけば誰かに助けにきてもらったり、音楽やラジオも無理なく流せます。
メンタル
この症状が自分だけじゃないのか、別の病気なんじゃないのか、いつまで続くのか、とか色々不安になりますが、あまりネットで調べすぎない方がいいかと思います。
かなり重症なケースばかり報道されているので、余計不安になってしまいます。
逆に周りの人にもここまでの状態を理解してもらうのは難しいです。
理解してもらおうと頑張らないで、自分の体を休めること、そのためにできることに集中しましょう。
逆に周りで後遺症で動けない!とか辛い!という人がいたら、助けに行ってあげてください!!
連絡をとるためにスマホを持つのも辛いし、頭が働かなくてどうすればいいかもわからないし、風呂も入れないし食べられないし家は汚れていくし、で大変なはずです。
直接会えない場合も、定期的に連絡を取ってください。
「生きてる?」とか「ごはん食べれてる?」とか。
当事者側からはなかなか連絡しにくいです。
そもそもスマホを持ったり文字を打つのがしんどい、理解され難い症状なので相談しにくい、などなど。
どんどん世界から隔離されていくのに、体が動かなすぎて自分じゃどうにもできない。
だから週一ぐらいで生存確認してあげてください。(私は友人からのLINEに心底救われました…😭)
ぐわーっと書いたので追記・更新するかもです。
治療については別で記載します〜
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