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【家づくりの基礎知識】001///失敗しない家づくりとは?
家づくりは、一生に一度の大きなお買い物です。大きなお金を掛けて時間と労力も掛けて造っていく家づくりは、絶対に失敗したくはないですよね…。正直に言って、家を建てる上で最低限知っておかなければならない知識、知っておかないと損をしてしまうかもしれない知識などはたくさんあります。しかしながらそれを100%理解して家づくりを進めることは不可能だと思います。(必要知識が膨大すぎて。。)そこで今日は最も抑えておかなければならない基本中の基本のポイントを絞ってお話できればと思います。
◆家づくりには4つの柱がある!!!
私は家づくりには4つの柱があると考えています。
その4つの柱とは…
➀建物 ②土地 ③時期 ④資金
です。
結論から言うと、この4つをバランスよく計画することで失敗しない、納得のいく家づくりができると言われています。
柱1【建物】
失敗しない家づくり=お客様のライフスタイルに合った家づくり
だと私は思っています。家の大きさは「大は小を兼ねる」といった感じで漠然と大きな家を建ててしまう方もいらっしゃいますが、実はそんなこともありません。
◆建物は【引き算】で考える
家を足し算で考えると、建物は大きくなります。ただ、大きくなればなるほどそれに比例して費用も上がっていきます。より広い土地も必要になってきます。さらにもっと言うと、空調設備などの費用やメンテナンスの費用がかさむ、掃除が大変、子供が巣立った後部屋を持て余す…etc など大きい家には大きい家なりのデメリットも多く挙げられます。
むしろ、家づくりは引き算で考えることがとても大切になってくるのです。
部屋の広さや部屋数は、実際のモデルハウスやスタッフの話を参考にしながら、自分たちのライフスタイルに合ったサイズ感を知ることもとても大切です。
建坪をコンパクトに収められれば、他の所にお金を掛けることもできます。より家の性能を上げたり、住宅設備のグレードを上げたり、あとは外構(お庭周り)に力を入れるのもお勧めです!(外観は家の顔にもなります!)
ご夫婦で良く話し合って、しっかりと優先順位をつけることが大切です。担当の営業や設計の方に相談するのも良いかもしれません。
柱2【土地】
これから土地を探される方にまず強く言っておきたいのが、
土地は絶対に一人で探さないこと
です。ご自身だけで不動産屋さんに行って土地情報を紹介してもらったりすることも含みます。
◆土地探しで必ず知っておかないとならないこと!!
建築をする上での土地探しは、法規がとても絡んできます。ネットなどに掲載されている物件情報と価格だけを見て、実際に土地を見ずに決めることは言語道断ですが、土地を実際に見に行って、とても陽当たりが良くて場所も丁度よい、価格も比較的安いから決めた!というのも危険です。
決めた土地がちゃんと法規も満たして何も問題なく建築できれば良いのですが、大方見えない問題が潜んでいます。
コンクリートブロックの高さに規定がありますし、前面道路の幅員が狭かったり、建築基準法上の道路に接していない、高低差がある場合も要注意です。水道管が引き込まれているか、無ければ前面道路に水道管は通っているか、側溝はあるか、近くに電柱はあるか、電線の位置は?…などなど挙げ始めるとそれはもう見るべきポイントはたくさんあります。
これらを総合した上で、希望する建物が建てられるかどうか、建てる地域の区別(用途地域)によっては隣地との離れを確保しなければならない場合もあります。
思い切って土地を買ったはいいが、建物を建てるためには土地を造り変える工事が必要だったという場合に思いがけない費用が掛かってくる場合があります。最悪の場合はその土地には建物が建てられなかった…ということも無くはありません。
これだけ多くの条件を頭に入れながら一つ一つ物件を網羅していく…と考えると時間がとても勿体なさそうじゃありませんか?
そこで一番お勧めしたいのは、
建物を建ててもらう建築会社と一緒に土地を探す
ということです。
不動産屋さんは土地を探すプロであり、建築のプロではありません。その土地がご自身が希望する建物に適しているかどうかまでの判断はしてくれないのです。
どの建築会社も提携している不動産会社があります。そこと一緒に土地を探す事でよりスムーズに、余計な費用が掛かることを回避して土地探しをすることができます。
柱3【時期】
建築をするのに、時期?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。ただこの「時期」という要素が意外と一番大切だったりします。
◆時期とは、いつまでに家を建てたいか
ご家族でよく話し合って、「いつまでに家を建てたいか」という時期を明確に持っておいた方がスムーズに事を進められます。
工期は基本的に工務店ごとで大体決まっているので、いつまでに欲しいかという時期を決めると、逆算して今しなければならないことが見えてきます。これを指定しないと、建築会社を決めることも土地探しも決めきれずにダラダラと時間だけが過ぎていく、という事になりかねません。
もちろん土地探しなんかはご縁やタイミングも多いに関わってきますが、時期をしっかり決めることで、土地を決意する後押しにもなります。
ちなみに、100%自分の理想通りの土地は無いです。土地の条件はあまり無いです、と言われる方もたまにいらっしゃいますが、よくよく聞いていくと最低でも10個くらいは条件があります。その中で約60%くらい条件に当てはまる土地があれば、その土地は買っても後悔しない土地だという風に言われています!
毎週のように展示場や土地探し、カタログを請求したりすることも非常に労力がいるので、ある程度ポイントを絞ることも大事です。時期を決めるとその辺の行動の逆算ができます。
柱4【資金】
最後は上の三つを総合した「資金計画」です。
「大体これぐらいかなあ~?」と漠然と予算を決めてはいけません。しっかりと根拠を持って「この予算であれば建てた後もムリなく返済していける」という予算の決め方を学びましょう。その為にファイナンシャルプランナーの方のお話を聞いたり、今の家計を見直したりすることはとてもGOODです!
銀行で借りられる額=月々無理なく返済していける額ではないので要注意!
以上が失敗しない家づくりのための「4本の柱」です。