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詩 『土曜の朝 煙』

暗くひんやりとした室内に広がる
水たばこの煙がゆらめく
早朝の陽がカーテンのすきまから
ゆるりと入る 波打つ 踊る
レコードから流れるメロディがシャボン玉のように
弾ける 溶ける
仄かなローズの香り 柔らかな蜜 悠久の花園
アゲハチョウ ひらめき
を見つめて
こここそ――


無機質な風 不完全

街 雑踏
をきいた
真実 ――

スパイスの残り香が
揺蕩いながら
公道を走る車の
開いた窓へ
ざわめきをつれていった


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