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詩 『木漏れ日』

木漏れ日の揺らめき

たしかに肌の上で踊る

まるいきらめき

あなたとわたしと頭上の枝葉

ほのかなリズムを

抱きしめながら

ささやく風と

語らおう


 木漏れ日とは、他の言葉に訳すことのできない日本語であるらしい。木の葉の隙間から地面に投影される光は、葉の隙間の形に関係なく丸い形状となるという。ここに美しさを見出した日本的美意識とは、人間の存在の揺らめき、いずれ消えゆく運命にあるものの束の間の在に美を感ずる心に由来していると考えられる。そしてこれは、四季を持つ日本特有の気候や、輪廻転生や所々に神々が宿るとされる仏教を主に信仰していた宗教的な側面もあると考えられる。
 今日、そんな美しさを感じる瞬間があった。だから詩のようなもので表現しようとしてみた。美しさを伝えるのは、簡単ではない。


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