詩 『ことばとわたし』
ことばをつかまえられなくて
いつも言葉に頼ってしまう
からだがおもうように動かなくて
立ち止まってしまったら
もっと身体は硬直して
動き出せなくなってしまう
あんなに近くにあったことばたち
どうして形を変えてしまったの
みんなが言葉を使えって
そうやって言うから
いつのまにか
ことばはなぜか言葉より
小さなものになってしまった
でもわたしは
言葉をたくさん積み上げて
上に登って、その眺望を
ただ見下ろしたりしたくない
ことばの波間に
わたしはずっと
ぼーっとゆらゆら
揺られていたい
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