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プールが楽しくない、という子どもたち

夏休み、とある事業で小学生たちに関わる仕事を7年ほど続けています。東京にいたときもキャンプ等の体験活動のスタッフをしていたので、そう考えるとほぼ毎年小学生と接していることになりますね。

そんな子どもたちとの活動の中で先日、「プールが楽しくない」と言われました。体育は嫌いだった私も、プールは大好きだったので、ちょっとショック…しかし理由を聞いてみると
・学校のプールは浅すぎるか深すぎるかでちょうどいいのがない
・ずっと自由時間だったら楽しい
・浮き輪が使えるなら良い
ということで、プールや水遊びそのものが嫌いというよりも、学校のプールの授業が嫌いなのかなと思いました。

プールに限らず、子どもたちが苦手や嫌いなものが、実はある状況に限ったものであるにも関わらず、全てそうなのだと思っているケースは多々あります。

例えば
・マラソンが嫌いだと思っていたけど、走るのが嫌いなのではなく、遅くて目立つのが嫌だった
・絵を描くのが苦手だと思っていたけど、出されたお題に沿って描けないだけで、自分で自由に描くのは得意だった
・集団活動に向いていないと思っていたけど、興味関心がバラバラなメンバーでやらされていたせいで、同じ興味の下で自ら参加したメンバーであれば楽しくできた
みたいなイメージです。

学校が悪いと言ってしまうのは簡単ですが、実際には学校での経験の形もその一つであり、それしか経験できていないことの方が問題であると考えます。
前述の水泳であれば、学校のプールの授業/スイミングスクール/家族で行く流れるプール/友だちと行くプール/海/川などなど…
どこで泳ぐか、誰と泳ぐか、どう泳ぐかはそれぞれであり、楽しさもあれば苦手もあり、それらは全てやってみないと分からないものです。

学校だけ、親だけで提供できるものは限られるので、様々な主体が様々な形で子どもたちに機会を提供できるようになればと思います。今もお金があればできますが、理想は家庭環境や経済環境に影響されることなく、ですね。

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