sh_hatano

熊本出身。明治大学政治経済学部卒業。人事系企業で新卒採用支援に携わった後、教育NPOに…

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熊本出身。明治大学政治経済学部卒業。人事系企業で新卒採用支援に携わった後、教育NPOにて高大接続事業などを担当。30歳を機に東京を離れ、宮崎県へ移住。フリーランスとして中高のキャリア教育や探究活動、企業の人材育成などに取り組む。最近のテーマは学校変革の伴走支援や組織づくり支援

最近の記事

子どもを「ちゃんと」させたいと思うと苦しくなる

私はいま2才の娘を育てているのですが、私にとって子育ては実は2回目だったりします。1回目は11才下の弟が生まれたとき。私は小学校5年生でした。 出産後しばらくして母が食中毒で入院したり、そもそも自営業の共働きだったこともあり、それなりに弟の世話をした覚えがあります。 夜泣きの対応こそなかったものの、ミルクもあげたし、オムツも替えたし、保育園に行くようになってからはお迎えにも行っていました。 当時の私はというと、クラス文集で真面目な人No.1に必ず選ばれるくらい、真面目で思

    • NoMaps3日目!宮崎で教育BARやります!

      あっという間にNoMaps3日目。連日遅くまで交流会に参加してふらふらでした。でもアドレナリンが出てるのでなかなか眠れない。 この日は朝から大通り公園でじゃがバターを食べ、テレビ塔に登り、時計台を見学してセッションに参加しました。 そんな札幌観光はさておき、心に決めたことがあります。 宮崎で教育BARやるぞ!3日目の夜に教育BARという企画に参加したのですが、これは宮崎でやるしかない!と直感が言っていました。むしろ、この取り組みを知っていてなぜ今まで宮崎でやらなかったの

      • 札幌NoMaps2日目!キャリアの道筋は日々変化し、再生産できない。

        NoMaps2日目。1日目は交流会にしか参加していないので、いよいよ本番です。色々なセッションに参加したり、さらに交流したり、私自身も教育のセッションに登壇をさせていただきました。 教育コーディネーターをテーマにしたセッションだったのですが、その中で「コーディネーターの前段のキャリアとしてオススメのものはあるか?」という質問を受けました。 私は大学時代から教育(主に当時はキャリア教育)の企画やコーディネーターに関心があり、それで卒論も書いていました。しかし、卒業後の進路と

        • 札幌NoMaps1日目!共犯感が生む一体感

          一昨日から札幌でおこなわれているNoMapsに参加しています。 札幌へ行くのは小学生のときの家族旅行以来。そんなドキドキワクワクのなか、初日はフライト大作戦という、みんなで飛行機を貸し切って一緒に行こうぜ!という企画で出発しました。 https://no-maps.jp/topics/nomapsflight2024/ 結局、貸切まではできなかったのですが、90名程が集まり、羽田空港での事前セッション→同じTシャツを着てみんなで飛行機に乗り込む(一般のお客さますみません

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          我が子から何が喚起されるかは体感しないと分からない

          最近、初めてスマホの壁紙を子どもの写真にしてみました。 これまでは、そうしている友人たちを見ても、そうする人もいるんだな~くらいで少し冷めて見てしまっていたのですが、先日いい感じの写真が撮れて、気まぐれに変えてみたのです。 すると、思っていた以上に良かった!!! どう良いのか説明するのは難しいのですが、ほっこりすると言うのか、元気が出ると言うのか、何だかちょっと上がるのです。 自分がどう感じるかはやってみないと分からないな、と実感しているところです。 スマホの壁紙に限ら

          我が子から何が喚起されるかは体感しないと分からない

          使い勝手の良い人からピクニックに呼ばれる人へ

          20代のとき、私は「使い勝手の良い人」を目指していました。 ファッション雑誌のインタビュー記事で嵐の二宮くんがそう話しているのを見たことがきっかけです。 配役とか、現場での立ち振る舞いとか、様々な場面で求められることに適切に応えていく、そんな意味で「使い勝手の良い人」という表現をしていたように記憶しています。 私が実際どうだったかは、当時一緒に働いていた先輩方に聞いてみるしかありません。素直に言うことを聞く「使いやすい人」ではなかったと自信を持って言えますが、色々なプロジェ

          使い勝手の良い人からピクニックに呼ばれる人へ

          プールが楽しくない、という子どもたち

          夏休み、とある事業で小学生たちに関わる仕事を7年ほど続けています。東京にいたときもキャンプ等の体験活動のスタッフをしていたので、そう考えるとほぼ毎年小学生と接していることになりますね。 そんな子どもたちとの活動の中で先日、「プールが楽しくない」と言われました。体育は嫌いだった私も、プールは大好きだったので、ちょっとショック…しかし理由を聞いてみると ・学校のプールは浅すぎるか深すぎるかでちょうどいいのがない ・ずっと自由時間だったら楽しい ・浮き輪が使えるなら良い というこ

          プールが楽しくない、という子どもたち

          理工系女子を増やすための具体的取組みと課題

          前回「理工系に女子が少ないことの何が問題なのか?」ということについて書きました。今回は具体的に、どのような取り組みが行われ、どのような課題があるのか、整理したいと思います。 私が宮崎大学の工学部で担当していたプログラムは概ね以下の5つです。 ①中高に大学教員が行って講話や実験を提供する「出張授業」 ②実験やワークショップを行う「体験会」 ③女子学生と小グループで話をする「交流座談会」 ④社会で活躍する工学部出身の女性のキャリアや仕事の話を聞く「講演会」 ⑤進路先となり得る企

          理工系女子を増やすための具体的取組みと課題

          理工系に女子が少ないことの何が問題なのか?

          昨年度の6月~3月まで、宮崎大学の工学部にて、学生の女子比率を高めるプロジェクトに参加していました。国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の女子中高生向け理系進路選択支援プログラムに採択されたため始まったもので、私はそのコーディネーターとして参画していました。そこで考えたこと、感じたことをいくつかの切り口でまとめたいと思います。 このテーマに取り組むにあたり、自分でも考え、多く質問を受けたのが「理工系に女子が少ないことの何が問題なのか?」ということです。私なりには以下の

          理工系に女子が少ないことの何が問題なのか?

          不登校の子には特別な対応が必要なのだろうか?

          前回書いた「学びの多様化学校」に限らず、不登校に対する社会的関心は年々高まっているように感じます。 それ自体は悪いことだと思っていないのですが、不登校=特別に配慮が必要な子、と扱われると、少し違和感をおぼえます。 私のこれまでの活動の中では、学校教育だけでなく、社会教育に携わることもありました。小中学生を対象としたキャンプなどの体験活動のスタッフを7年ほどしていましたし、日南で取り組んでいる「にちなん起業体験プログラム」も社会教育だと思って取り組んでいます。 そんな場に参

          不登校の子には特別な対応が必要なのだろうか?

          学びの多様化学校に見た公教育のチャレンジ

          皆さんは「学びの多様化学校」をご存知でしょうか。 上記の記事では、以下のように説明されています。 この「学びの多様化学校」がこの4月、宮崎県延岡市に新しく設置されたということで、縁あって見学を(しかも教育長のご案内で…!)させていただきました。 私は取材者ではないので、この学校の具体的な取組や様子などは各種ニュースメディアの紹介に譲り、この見学を通じて考えたことをまとめたいと思います。私の視点で整理すると、3つの大きなチャレンジが行われており、不登校の生徒の選択肢になる

          学びの多様化学校に見た公教育のチャレンジ

          ずるいは楽で、うらやましいは覚悟が要る

          前回、「子持ち様」をめぐる議論をきっかけに思った「ずるいじゃなくてうらやましいと言ってほしい」という記事を書きました。 この話を夫にしたところ、「うらやましいって高度だよね」と言われ、確かに、と思いました。 「ずるい」はとても楽です。 相手を悪者にして、自分のところに引きずり下ろそうとする言葉です。 実現可能化どうかは相手や内容次第ですが、文句を言っていれば実現するケースもあります。 一方で「うらやましい」はうらやましいと思っている自分を突き付けられることになります。

          ずるいは楽で、うらやましいは覚悟が要る

          ずるいじゃなくて、うらやましいと言ってほしい

          最近、「子持ち様」という言葉が話題になっていますね。絶賛、子育て中の私としてもなかなかモヤモヤするワードです。 とは言え、子育て支援策や働き方改革については各所で議論が展開されていますので、それについて書くつもりはありません。 この話題で思ったのが、「ずるい」と「うらやましい」の使い方についてです。 子育て中の人がたくさん仕事を休むのは「(子育て中の人が)ずるい」 子育て中の人がたくさん仕事を休むのは「(私が)うらやましい」 前者は「子育て中の人」が「ずるい人=悪者」に

          ずるいじゃなくて、うらやましいと言ってほしい

          子育てとの距離感を自分なりに定めるには

          最近、人と話す中で自分が子育てのどの部分をどの程度自分でやりたいか、逆に人に任せてもいいか、線引きについて考える機会が何度かありました。実際、自分がどれだけ子育てにコミットしたいか、は各自の価値観でしかありません。 0歳から保育園にいれる人もいれば、小学校に入るまでは自宅で面倒を見る人も(多分少ないけど)いる 子どもを理由に仕事を抜ける人もいれば、何かあれば職場に子どもを連れてくる人もいる 子どもと遊ぶ時間を長くとる人もいれば、単身赴任などでそもそも離れて暮らす人もいる

          子育てとの距離感を自分なりに定めるには

          今年やりたいこと3つが全て終わったよ

          昨年末の記事で書いた、今年やりたいこと3つが最初の3ヶ月で終わりました! 書いていたのは以下の3つ ①人間ドックに行く ②同世代の友達コミュニティをつくる(かもしれない) ③長期(1~2週間)くらい県外に行く ①人間ドックに行きました 3月についに人間ドックに行きました!1月に予約の電話をしたけど予約できたの3月だった…人生初の胃カメラとマンモグラフィー検査もしました。胃カメラは思っていたよりも平気で、マンモグラフィーは思っていたよりずっと痛かったです。 そして2か所ほど

          今年やりたいこと3つが全て終わったよ

          社会人生活15年を振り返ったら、がむしゃらに背伸びして落ち着いてきていた

          普段はチェックしていない、DM用のメールボックスを気まぐれに開いて見ると、Wantedlyから「15年前の今月、ウィルソン・ラーニング・ワールドワイド株式会社で働きはじめました」というメールが届いていました。 ウィルソン・ラーニング・ワールドワイド株式会社は私が新卒で最初に入った会社。つまり、社会人になって15年が経ったらしいということが分かりました。 先日、誕生日を迎えたのですが、年度末の慌ただしさにかまけて何も書いていなかったので、社会人15年間でも振り返ってみようと思

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