『給料増えたはずなのに使えるお金が減ったかも?』
皆さんこんばんは現役銀行員のそうです。
本日のテーマは、
『給料増えたはずなのに使えるお金が減ったかも、実質賃金とは?』というテーマでお話ししていこうと思います 。
賃上げのニュースを最近よく見るんですが給料は増えたはずなのにあまり生活が楽になってないなと感じられている方も多いんじゃないでしょうか 。
その理由は実質賃金が伸びてないからです。
実質賃金とは何かというと額面の給与に 物価の変動を加味した賃金のことを言います。
直近の12月8日に厚生労働省が発表した毎月勤労統計調査によると、一人当たりの賃金は物価を考慮すると実質で前の年に比べると2.3%減っています。
実は19ヶ月連続で下がっていてまだまだ賃金上昇が物価上昇に追いついていない状態が続いているんですね 。
額面の給与は増えているんですが、2023年春の大企業の賃上げ率は3.89%と2022年を上回ってはいます。
ではなぜ実質賃金は19ヶ月連続で下がってしまうかを具体例を使って説明します。
例えば、1000円の給料をもらう人がいたとします。
ジュースが1本100円なら10本買えますが、120円に値上がりすると8本しか買えません。
同じ給料をもらっても、物価が上がれば実質賃金は減り、物価が下がれば実質賃金は増えます。
物価が上がってしまうと実質賃金は減少してしまってあまり生活が楽になってないんです。
実質賃金ってじゃあどうしたら増えていくのかというと対策は主に2つです。
①継続的な賃上げ大事になってきます。
2024年来年の春の賃上げですね、ここは注目なんですが労働組合を束ねる連合がですね2023年春を上回る5%の賃上げを要求しています。これが本当に上がってくるかっていうのは私たちの生活にかなり影響がありそうです。
サントリーも7%ベアを含めて賃上げしますよって言ってますし、ビッグカメラも7%超の賃上げを実施する見通しです。
もう一つ実質賃金はがプラスになってくる要因としましては、
②中小企業が値上げをできるようにならないとなかなか上がってこないです。
2023年春の賃上げ率は従業員が1000人以上いる大企業は平均3.69%上がったのに対して100人未満の企業は2.94%と賃上げ率も低い状態が続いてるんですね。
原因の一つとしては中小企業なので取引での立場の弱さからコストに見合う価格転嫁ができていないんです。
原材料費は値上がりしてるんですが、値上げをできてないという中小企業は多いです。
まだまだ中小の価格転嫁率は現状45.7%ぐらいしか値上げができてないんです。
値上げで収入が増えないので従業員の賃金も上げられないことが課題としてあります。
これが賃金が上がって→消費が活発になる→値上げができるようになる→企業の売り上げが増える→賃金がさらに上昇という流れが続けばいいんですが現状はまだまだ道半ばです。
同じような仕事をしていてなかなか賃上げをしてくれないっていう企業の場合だと物価が上がっていて生活も苦しくなってしまうので転職も一つの選択肢だと思います。
この実質賃金がちゃんとプラスになっているのか。
自分が働いている会社はちゃんと賃上げしてくれているのかは要注目です。
このように収入を上げる支出を下げる運用するをテーマに今の経済情勢をわかりやすくお伝えしますのでよかったらフォローよろしくお願いいたします。
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◼️参考記事
10月の実質賃金2.3%減 19カ月連続でマイナス:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA07EEB0X01C23A2000000/
価格転嫁、業種で差 化学59%/トラック運送24%:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76782710Y3A201C2EA2000/
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