第5回 資産運用 入門 投資信託にかかるコストを理解しよう!
資産運用の必要性は感じているけど何に手を出していいか分からないと思われている方も多いんじゃないでしょうか。
個別の株式もどれを買っていいかわからないし、今は安いのか高いのかも分かりづらいなどなかなか踏み出せない人もいると思います。
投資の格言には「タマゴを同じカゴに盛るな」というものがあります。
例えば自分が10個のニワトリのタマゴを運んでいたとして、その全てを1つカゴではなく、分散して何回かに分けて運んだとします。
そうすれば仮に途中で落としてしまっても、全部のタマゴを失う事は避けられるというものです。
これを自分のお金に置き換えると、
自分の資金を仮にトヨタ自動車の株のみに投資をしたとします。
自動車というものは基本的には景気がいい時に売れるものです。
みなさんもボーナスがいつもより多かったり、雇用が安定していれば車を購入してみようかなという気も起きると思います。
逆にもし、リーマンショック級の経済危機が起きたり、震災、不祥事など起きると車を購入する意欲が低下しますよね。
株は予測で動く事も多いので、そうすると株価が暴落します。
1つの資産に全ての資金を投資してしまうとそれだけリスクも大きくなります。
分散投資をする事は大事なのは分かったけど、そんなにいろんな種類の株式や資産に分散投資をするお金がないと思われる方もいると思います。
そんな悩みを解決してくれるのが『投資信託』です。
投資信託とは…多くの投資家からお金を集めてファンドを作り、この集まったお金を専門家が株式や債券、不動産に分散投資するものです。
そこで得た利益を投資額に応じて分配をしていく仕組みなんです。
みんなでお金を出し合うことで、小額で分散投資をする事が可能になります。
投資信託はプロに『信じて』『託す』訳なので、その分お金を払うことになります。
大きく分けると3つに分類できるので、こちらは購入する前に確認しておきましょう。
投資家が負担するコスト
■購入時手数料…投資信託の購入時にかかる費用。ネット証券などは店舗や人件費がいらない分手数料が無料のファンドも多い。手数料が無料のファンドをノーロード投信といいます。
■運用管理費用…投資信託の保有中に支払う手数料。信託報酬と書かれている事が多い。
■信託財産留保額…売却時に徴収されるコスト。最近は信託財産 留保額はかからないものが多い。
大きく分けるとこの3つです。手数料は確実に引かれていくので長期で運用していく際に影響が大きく出てきます。
2つの商品の収益の差を比較してみましょう。
例.「購入時手数料3%、信託報酬2%」Aファンド
「購入時手数料0%、信託報酬0.5%」Bファンドに各1000万円投資した場合の収益の差
出典 朝倉智也 一生モノのファイナンス入門を元に筆者作成
コストが高いと確実に運用成績の足を引っ張るので、購入する前に必ずチェックしてみてください。
■まとめ
投資信託は小額で色んな資産に分散投資する事が出来る。
投資信託のコストは大きく分けて3つ。
■購入時手数料…投資信託の購入時にかかる費用。ネット証券などは店舗や人件費がいらない分手数料が無料のファンドも多い。手数料が無料のファンドをノーロード投信といいます。
■運用管理費用…投資信託の保有中に支払う手数料。信託報酬と書かれている事が多い。
■信託財産留保額…売却時に徴収されるコスト。最近は信託財産 留保額はかからないものが多い。
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