27:偽物だってわかってて愛していたんだよ

精神異常者ならよかった、病院へ行ってあなたは狂っていますと証明されたかった、そうすればこの生きづらさもなにもかもを病気のせいにしてぼくは何も関係ない悪くないふりをして生きられたのに、こんなこと言っていいわけないってわかってる、でももうどうしようもないんだよ、自分じゃどうにもできないんだ、色を失ったぼんやりした世界でぼくは寒くて震えてる、誰かお願いたすけてよ、捨てないでここにいさせてなんでもするから、ぼくだけがぼくを愛せない、信じることが怖くて幸せになんてなれないと呪いをかけて、失ったものを探し続けている、きみという偶像を崇める、美しいね、この世のものとは思えないほど愛しいよ、おなじだけの気持ちを返して欲しいと思うのはわがままですか?「私は君だけのものだよ」って言って欲しかった、求めるばっかりで酷い人間だ、ぼくのエゴがきみを苦しめているかもしれない、不安になって咄嗟に、粉々に壊れてぐちゃぐちゃになっても、キスをして抱きしめるって約束をした。それとも一緒に壊れちゃおうか

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