【初心者向け】日本酒が好きになる出会い方【体験談】
突然ですが日本酒はお好きですか?大好きな方もいれば、苦手なお酒だという方もいらっしゃるかと思います。
様々なサイトで『美味しい日本酒ランキング』や『初心者の方におすすめ日本酒特集』等の記事を見かけますが、正直、いざ買おう注文しようと思う同時に「飲めなかったらどうしよう」という不安がよぎりますよね。
それもそのはず、多くの方が日本酒を好きになったきっかけは、人気銘柄を飲んだからだとか通販サイトの口コミを見たから、ではなく・・・
『初めて日本酒を飲んだ瞬間と出会いかた』
で、大体決まってしまうからです。
初対面の方とのお顔合わせと似ていますね。お酒は感性に強く作用する飲料ですから人間関係にも似るのかもしれません。
では、私が初めて日本酒に触れた時のエピソードを交えて、具体的にどんな出会い方をすればいいのかをお話ししたいと思います。
~きっかけのお酒は“黒龍 純米吟醸”~
私の中の飲料のヒエラルキーを大きく変えさせたお酒、それは福井県を代表する有名銘柄“黒龍”の“純米吟醸酒”でした。
お酒自体の質は、本当に間違いのない素晴らしい美酒なのですが、口にするまでのプロセスとその空間、人、タイミング、そのどれもが素晴らしく整っていました。
①口にするまでのプロセス:大好きな先輩から一年前から「お前が成人式を迎えた日にどうしてもごちそうしたいお店があるんだ」と言われてとても期待していたこと
②空間:成人式のアフター、いよいよ先輩にお祝いしてもらえる!着いたお店は「大人」を感じさせる「子供だった自分は経験したことが無いような」日本料理の名店。特別な空間。
③人:自分の家族と先輩家族、心がほぐれる環境で大人になる私を心から祝ってくれた。また、その場の全員がお酒が好きで日本酒が好きであった。
④タイミング:「好きなものを頼んでいいよ」と言われ、皆が飲んでいるものが黒龍で、それは美味しそうに楽しそうに飲んでいたので、私もそれを注文した。
結果、大人になった実感も相まって、憧れの大人たちが飲んでいる液体を「俺も飲める!うまいかも!いや、相当に美味い!!!なんだこれは!?!?!?!?」と感動するに至りました。
もちろん黒龍の酒質の良さもあってのことですが、まさに新しい世界が目の前に広がる感覚を覚えました。
拍車をかけたのは先輩の言葉「これだよ、ずーっとお前に飲ませたかった俺の大好きな酒!」と。私も先輩と同じ感覚を共有している!と当時は嬉しくて仕方がなかったことを覚えています。
なのでまとめると・・・
特別な環境で、リラックスできる酒好きの方と一緒
に飲めるタイミングが日本酒というカテゴリを最も好きになれると考えています。もし万が一苦手な味だったしても代わりに飲んでもらえますしね。(関係深い仲良しと酒のシェアを嫌がる人は極端に少ない・・・はず!)
~どっぷりハマった“沼”のはじまり~
それからというもの美味しい日本酒に出会う為の資金繰りを行うべく、バイトの時間を増やしたり、自分で酒造に連絡をいれてみたり、酒サークルを作ったり・・・気付いた時には酒屋で働いておりました笑
良く言えば人生が変わった瞬間、悪く言えば底なしの沼(幸せ)にどっぷりハマってしまったともいえます。
お恥ずかしながら、私が家族を持てたのも日本酒があったからといえるでしょう。今は、和酒を販売することが生業となり、妻と出会ったのも日本酒の勉強会の会場だったわけですから。
長くなってしまいましたが、皆様に良い酒縁があることを心から祈っております。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!
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