川越児玉往還2 菅谷宿→用土
夏の猛暑日に川越街道を歩いた時の暑さが幻の様で、朝晩は肌寒くなり季節はもう秋。川越児玉往還の地図が入手できたので、中山道の新町宿まで、夫婦で歩きます。何があるのが未知数なので、「何かあるのか・何もないのか」それも楽しみです。
2022.10.15
1.スタート地点まで
最寄りの与野駅前は旧中山道。
駅伝大会による通行規制の案内に書いてある、"旧中山道"の表記にキュンときちゃいます…
昨日は鉄道開業150周年の記念日。社内放送で車掌さんが、「150年を迎えられたのはお客さまのお陰です」とアナウンスしてて、良いなぁと感じてました。
川越駅から乗り換える東武東上線、人身事故で遅延。こんな朝もありますね…合掌。
2.菅谷宿
川越児玉往還は情報が少ないので、本陣跡やどの辺りが宿場の中心かがわからないと、それを地図を観ながら推測するのも街道歩きの楽しみ方になってきます。
だんだん深みにはまってきました…。
3.街道萌え
街道の道は様々な楽しみ方があります。
道筋編を紹介します。
今紹介した道筋は、分岐・道幅・曲線の三要素が含まれている、地味ながら満足度の高い区間でした。
本日の朝食はローソンで調達。志賀堂沼公園で、ほのぼのした景色を眺めながらいただきました。
お茶の生垣を見た瞬間に、子供の頃に通学路に生えていた、同じような生垣を思い出しました。
記憶って、ふとした瞬間に思い出すので、本当に不思議ですね。
集落の中心に、名士の住まいであったと思われる古民家があり、住んでいる気配はありませんが、庭木は綺麗に手入れされてました。
ここが地域の交流拠点だったら、素敵だなぁと妄想しながら前に進みます。
小川町の和紙は、ユネスコ無形文化遺産に登録されてます。15年位前に、家族で和紙づくり体験に行ったことを思い出しました。
4.奈良梨宿
奈良梨宿に入りました。
この付近から鎌倉街道と重複します。どのくらい遺構が残っているか、楽しみながら歩きます。
八和田神社。
すぐ裏手には、鎌倉街道の陣屋跡があり、車と人通りが殆どない参道では、不思議と居酒屋が2件も営業してます。全盛期のこの付近に、タイムスリップしてみたくなりますね。
町指定文化財 鈴木家の大クワ。
立派でした、どうやったらこうなるのでしょう!画像でも紹介しましたが、普通のクワは幼稚園児の背丈ほど。鈴木家と関わってきた皆様の、並々ならぬ愛情と努力が伝わってきました。
5.秋の風景
栗の木を見ていたら、毒蛇ヤマカガシ発見。
家内は子どもの頃、ヤマカガシが鳥籠のインコを飲み込んで、籠から出られなくなったエピソード。私は子どもの頃家の玄関前で、ヤマカガシが大きなヒキガエルを口に入れたものの、動けなくなっていたエピソード。
なんとなくマヌケなイメージがある毒蛇なので、枝でコチョコチョして遊んじゃいました。
今市地蔵堂。
子育て地蔵として、地域の皆様から愛されており、沢山の願い事が書かれた"よだれかけ"が飾られていました。
沖縄の魔除け、石敢當があります。
何かご縁があるのでしょうね。沖縄以外の街道で石敢當を観たのは二度目で、日光街道の幸手宿以来。ご興味がある方はご覧ください。
6.荒川超え
木の上に南瓜の実がなっていて、驚いたら、南瓜のツルが絡まって伸びていました。面白すぎます…
川越児玉往還を歩き始めて、初めての下り坂。河岸段丘でこの先に荒川があることを予感させ、テンションが上がってきます。
長い長い花園大橋から眺める荒川は、秩父・長瀞から流れてきたての、新鮮な流れでした。
7.小前田宿
少しだけですが、荒川の横を歩きます。
樹々の間から時々みせる荒川の横顔を眺めながら歩く、至福の時間。
街道歩きと川、並走すると川が同行する家族の様に感じます。
印象深かった川は、中山道と荒川・木曽川、甲州道中と釜無川、北国街道と千曲川、三国街道と信濃川。
短い区間でしたが、荒川と少し並走しました。
祭りです。
テンション上がりますね!
街道歩きで、幟旗が上がっている所を初めて見ました!祭り好きには堪らない風景です。
立派な屋台が停まっています。
今夜出動するのでしょうね、観たいなぁ。
諏訪神社。
本日のお祭りは諏訪神社の例大祭。
屋台は3台あり、普段は道の駅花園に飾られているそうです。倉庫にしまわずに、飾られる屋台は幸せですね。
8.鎌倉街道
空を見渡すと、入道雲と鱗雲が左右に並んでます。珍しいのか、この時期にはよくあることなのか、とても良い眺めでした。
八幡神社。
鳥居の前で元気なお母さんと話をしていたら、今日は例大祭だよと、嬉しそうに語ってました。きっと久しぶりなのでしょうね。
晴れた秋空の元、田畑と石碑の中を進みます。暑くもなく寒くもない、この季節が1番歩きやすいのでしょうね。
鎌倉街道踏切には、テンションが高まります。
鎌倉幕府の頃は、高崎から鎌倉までの軍事道路、今は八高線。形や目的は違えど同じ場所を人や物が移動しているって、素晴らしいと思います。
用土駅の駅舎は、斬新すぎて言葉にならず。デザインした人も、採用した人も、凄いです!
帰りの八高線は1両編成、とても混んでいたので、車掌席の隣に立ってたら、絶景が楽しめました。
川越児玉往還、あっという間で、来週で終わります。
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