佐渡相川街道 金の道1 相川→八幡
佐渡島で採れた金山の金を、島外へ運ぶためや人々の往来のために、相川金山から島の南部の小木港を結ぶ相川街道が整備されました。
山々に残雪が残るも、春の訪れを感じさせる3月に、歴史ある金の道を2日間に分けてゆったり歩きます。
2024.03.27
1.スタート地点まで
佐渡は遠い島。
先ずは大宮から上越新幹線で新潟まで向かいます。
越前湯沢を過ぎて新潟県に入るも雪の少なさに驚き、その後右側には美しい八海山の姿が。
2年前の夏、大型台風14号の中八海山の稜線を眺めながら、三国街道を歩いた夏の日を思い出します。
あぁぁ、以前の新潟駅は味わい深くて良かったのですが、どこにでもある様な駅ビルに建て替えられてます。
万代口バスターミナル。
上の画像の左側の屋根の下に、海外にありそうな、独特な雰囲気のバスターミナルがあります。
ここもあと少しで取り壊される様です。
佐渡島に上陸。
明日の午前中までは、仕事で島内を駆け巡ります。
2024.03.28
仕事が終わり関係者と別れて、路線バスでスタート地点の相川に向かいます。
佐渡島は広いです。
国後・択捉・北海道・本州・四国・九州以外の島で、沖縄本島に次ぐ広さ、島を一周すると200kmもあります。
島の東部にある両津から、バスに乗ること1時間、西部の相川に到着。
今回は珍しく事前予習で、司馬遼太郎”街道をゆく”を読んできました。
今回歩く相川街道の地図は、いつも愛用している地図のデータベース「日本の街道地図と走り歩き旅」に珍しく無かったので、1/25000地図を購入して準備。
2.佐渡奉行所
佐渡奉行所。
相川街道の起点です。本日は時間があまりないのと、いつか来そうな気がしましたので中には入らず。
流刑地であったので、その関係の牢屋だったのか、説明文からは読み取れません。
3.相川
なかなか写真では伝わりませんが、道筋が醸し出す街道の雰囲気は最高です。
江戸時代っぽい感じではありませんが、昭和っぽい残像が、現実としてしっかり残ってます。
「世界遺産万歳」の貼紙が、ファミリープラザマツキヤに貼られてます。
今年5~6月頃に世界遺産に登録すべきかユネスコ側へ勧告し、7月下旬にインドで登録可否を審査する世界遺産委員会が開かれ、否決されなければ決定します。
相川天領通り。
立派な名前の通り、商店街の屋根は瓦で飾られ、入口には門があります。さすが天領、格式が感じられますね。
葵の御門の上に文字を重ねる大胆さ!
道幅がじわじわと狭くなって来ました。
往時の道幅だと思われます。
これだけでテンションが高くなります!
佐渡の神社の特徴、扉が閉じている拝殿が多いです。
きらりうむ佐渡。
昨日仕事で打合せをした相川の方が、佐渡島の金山・銀山・砂金山、3つの山の説明を一番わかりやすく知ることができる施設であると、お勧めしていましたので寄り道します。
高いクオリティーの画像や展示で、とてもわかりやすかったです。もし金山に行かれる方は、先に立ち寄る事をお勧めします。
金の道の地図。
相川街道の旧道の地図、なかなか見つからなかったのですが、ようやく入手しました。
JTBのロゴマークを模した店。
入ってみたいです。
猫が空き地を散歩中。
空き地を見ると奥に長く、街道の区割である事が認識できます。
4.中山峠
海を背に峠道に入ります。
つくしが伸びてます。
佐渡にも春が来ていますね。
今回の街道歩きには、珍しく同行者がいます。
昨日から本日午前中まで一緒に仕事をしたいた熊本出身のKさん。
雨天決行でも良ければ一緒に歩きませんか?とお誘いしたところ、ふたつ返事でOK回答!ありがたいです。
キリシタン塚。
佐渡にもあるのですね。
年始に歩いた長崎街道、驚いたのは島原の乱の前までは、大村藩にはキリシタン大名がいたそうです。
街道の至る所にキリシタン関連の史跡がありましたが、残念なことに全てがキリシタン迫害の慰霊塔でした。
詳しくはこちら↓。
祠に石を投げて入ると、道中が無事であると言われている。
Kさんも私も投げましたが失敗。
5.中山一里塚
鶴子銀山入口。
佐渡にはかつて、金山、銀山、砂金山がありました。
宝の島ですね。
6.沢根
鶴子道。
銀山に行く道だと思われます。
京町屋風の家々。
壁を共有で使用しています。
ここまで見事に残っているケースは珍しいです。
中山道の木曽路が、日本屈指の京町屋残存地域。
その中でも奈良井宿・妻籠宿が見事で、コロナ禍に歩きましたが、そこそこ日本人観光客が来ていました。
妻籠宿では道筋の中央の桝形を境に西側に入ると、全ての家々が壁を共有する、独特の建築様式に変化します。
その時の記録した画像はこちら↓
西光寺の梵鐘、「裏日本唯一の自動時限の梵鐘」と書かれています。
近くに行くと部品が散乱しており、壊れてしまった様です。
7.佐和田
国道350号。
佐渡島唯一の国道で、総延長195㎞のうち145㎞が海上区間。
新潟市内~(海上)~両津港~佐渡市内~小木港~(海上)~上越市内
佐渡汽船が結ぶ2つの海上区間を通過します。
浦島。
フレンチを提供する宿泊施設、落ち着いた大人の雰囲気のリゾートホテルでした。
無人古着屋。
街道を歩いていると、ビジネスモデルの変化に気が付きます。
おしゃれなコインランドリー、ゲストハウス、家族葬専門ホール、飲料以外の自販機、などなど。
無人店舗もそのひとつで、最初に目にしたのは中山道の餃子屋でした↓。
無人の餃子屋のブームがあり、続いて現れたのが無人の焼売屋、点心が続きます。
下の画像は川越街道の板橋区の大山ハッピーロードという、都内でも有名な商店街で、よくテレビの街歩きなどで紹介されます。
衝撃なのは都心の有名な商店街に無人店舗がある事実を目にした事。商店街の空洞化が都心でも始まっているのですね。詳しくはこちら↓
餃子・焼売と続くと、冷凍食品ならなんでもできると思います。
西国街道を歩いていた際に、兵庫県の明石市に無人の肉屋がありました。看板には、3,500円以上お買い上げで餃子20個1袋+ハンバーグ1個プレゼントなど、様々な特典が書いてありました。
進化してますね。
点心・肉などの食品に続いて登場したのが、大山道矢倉沢往還の世田谷区内で見かけて無人古本屋。
またしても都内の商店街、これには驚きました↓。
これからは、無人販売がスタンダードになると確信しました。
8.八幡
本日は午前中仕事で、午後スタートでしたので20km弱の歩程。
明日に備えて夜のパトロールに出ます。
魚のボリュームが内地とは違いました。
明日の天気は100%雨。
ゆっくり寝ます。