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甲州道中5 下初狩宿→鶴瀬宿

1991~1993年 東海道五十三次 完歩
2021年 春~夏 中山道六十九次 完歩

2021年 秋 甲州道中四十四次
どんな旅になるか楽しみです!

2021.10.16

1.寝坊

毎回4時に起床しているのに、夫婦揃って珍しく寝坊、どっちかが起きるだろうという安心感か、日頃の疲れなのか、奇跡的に家内が5時に目覚めて1時間遅れで自宅をスタート。

昨夜は残業で帰宅が22時、明日は勝沼宿まで歩けると思うと嬉しくて、ガブガフワイン飲んでたら1時になってしまい、そりゃ起きられませんよね…。


時間がないので、家内のルーティンであるメダカの餌をあげるのを手伝う事に。


このメダカ元気の香りを嗅いだ瞬間、45年くらい前に、おじいちゃんの家の池の鯉に餌をあげた時の記憶が蘇ってきました。香りが記憶を呼び戻す現象を、その様な描写を表現したフランスの作家にちなんで、プルースト効果と呼ぶそうです。


高尾から中央線の長距離電車に乗り換え、熟睡して目覚めると、部活の高校生で混んでいた車内は朝日を浴びて、今時のアニメの爽やかなシーンの様になってました。


大月駅の駅蕎麦屋さんで腹ごしらえ、駅の改札内外から入れて、着席で定員15名くらい入れる店。朝の07:30からとはいえ、店員さん一人で切り盛りしてました。訪日外国人観光客が復活したら、どんなオペレーションするか見てみたいです。


2.下初狩宿

写真は初狩駅構内、後方にホームがあり、ホーム下をくぐり数本の踏切がない線路を跨いで無人駅の改札口を通過します。


なんか不思議な作りなので、鉄道に詳しい長男に聞くと、かつてはスイッチバックの駅だったそうです。写真右側に現在の本線とホームがありますが、結構な勾配になっており、ホームに立つと勾配のキツさを体感できます。以前は今ホームがある場所は本線の通過線のみで、写真左側の3本のレールがあった場所にホームがあり、停車する列車は一旦ホームに立ち寄り、乗降が終わると再びバックして、本線に入り目的地に向かってました。

文章の説明限界…こちらをどうぞ↓


初狩駅前に、山本周五郎の石碑がありました、生誕の地のようです。


晴れてきました、空が広くて気持ちいい!


今池家、国登録有形文化財。


スイッチバックの終点。


3.中初狩宿

芭蕉句碑、半年ほど住んでいたそうです。

甲斐路に入ると、火の見櫓が大切に残されてます。


甲州道中でよく目にする、横長の独特の作りの建物。


キウイ発見!


蔵がようやく増えてきました。


火の見櫓の奥の山が、どんどん多きくなってきます。


現役の旗。


秋の訪れを感じる、最高の景色!


4.白野宿

消防団との親和性高そう。


いろんな見処がありました。


アフロカフェ、2021年春にオープンしたお店、大月には多くの移住者が活躍されてます。


白野地区の鎮守、子神社。大月付近の神社は、本殿の上を屋根が覆ってます。不思議な光景です。


独特の地図、味があります。


山梨桃太郎伝説の、鬼が投げた石が立っているので、立石と呼ばれてます。


白野宿の風景。


素敵な公民館、芸術的な屋号の行燈、足を伸ばしたくなる横道。白野地区は何気ない風景が、宝箱みたいに詰まってました。


宿場町の雰囲気と山並みが、とても美しく、いつまでも続いて欲しいと思う風景でした。


親鸞上人念佛塚と石仏群、全て手書きです!


稲村神社、素晴らしかったのですが、時間がなくなりそうで、立ち寄れず…、次回のお楽しみ!


5.三地域の桃太郎伝説

出ました、大月桃太郎伝説。
偶然か真実か、宿場町名と桃太郎の子分が見事に一致し、山梨と桃の親和性も相まって、岡山ではなく山梨が元祖かと思えてきましたが、犬山にもあるとの情報を頂き調べたところ、更に良くできた物語で、もうどうでも良くなってきました。これぞ神話の素晴らしき世界です!


遥か上に中央高速、笹子峠を前にV字谷が険しくなってきます。


珍しく貨物列車が通過。


センニチコウ?綺麗でした。


笹子川の向こうに、酒蔵が見えてきました。大月駅の売店で大々的に販売していた笹一酒造。飲みたいのですが、峠を控えているので我慢!


6.阿弥陀海道宿

こんな大きな杉玉、見たことありません。ギネスブックに載る大太鼓があるそうなのですが、見つからず。


家内が、酒が出ている⁈と騒いでましたがそんなわけありません。明治天皇も飲まれた御前水、ミネラルたっぷりで酒の仕込みにも使われてます。


おおっ笹子餅!


センス抜群のパッケージ、本日の昼食とします。


7.黒野田宿

笹子駅を過ぎ、笹子峠前最後の宿場町。

笠懸地蔵、説明文が「分厚い笠様の物を、頭に立ちつくす、子作りの珍形石像地蔵が在る」シュールで笑えました。


天野本陣跡。街道を歩いていると、地域ごとに同じ苗字が多い事には慣れてますが、この付近の家々の表札や商店名をみていると、天野さんが他の地域と比べても圧倒的に多く感じました。



黒野田橋、旧道の橋は緩やかにカーブしている珍しい構造でした。


橋からは中央線が綺麗にみえます。


下を見下ろすと、ひとが行けないような場所に、栗のイガと実が綺麗に分けられていました。誰の仕業だろうか?


日本橋より二十五里の碑。
一里=3.927km、国道20号は下初狩宿で100km超えてましたので、甲州道中の方が近道をしている事になりますね。20号はヘアピンカーブ多かったです。


中央線・中央高速が相次いで笹子峠の麓でトンネルに入ります。


動物も増えて参ります。


道の反対側にみえた石碑群。


楽しみにしてましたが、残念ながら閉店してしまった、大衆食堂しらかば跡地。


庚申塔の裏にひっそりと佇んでいた赤煉瓦の祠、初めて見ました。



この風景もそろそろ見納めかなぁ。



先程、黒野田宿で話しかけられた住民の方が、"矢立の杉"を絶賛してました、これですね!テンション上がります。



国道20号とお別れ、この先でトンネルに入ります。


天野記念公園、天野さんパワー凄し!先程の笹一酒造の社長さんは親子で7期も山梨県知事をされてます、地域の誇りですね。



足立美術館かと思いました!


8.矢立の杉

江戸方面を振り返り、いざ笹子峠へ!



見事な砂防ダム。


苔を削ってアンパンマンの落書き、せめてバイキンマンにして欲しかった。


笹子川も徐々に細くなっていきます。


わかりづらいですが、ビン缶類のゴミの山です!破片を見るとかなり古い物で、なぜ公費で清掃しないのか不思議でした。


この道が国道20号だったとは、昔は甲府盆地から東に行くことは、大変だったのでしょうね。


これはグロテスク、マムシクサの実です。茎の模様がマムシの様で、球根や実は決して食べてはいけません。


赤くなる前は緑です。


道端にこんな感じで咲いており、笹子峠を越えた先の方が多く咲いてました。


県土の1/3もが恩賜林とは驚きました。



遊歩道看板。どっちにいけば良いのが迷う案内です。


木に絡まる木、岩から生える木。


これも笹子川なのか、もはやよくわかりません。


明治天皇休憩の石碑、ここまで来られたのですね、本当に凄いです。


中央線開通により、笹子峠にひとが通らなくなることを、嘆いている様な当時の天野村長の言葉と思われる説明看板。


冷たい清流、家内は意味もなくジンジンするまで耐えています。


矢立の杉、その大きさに口あんぐり。


出陣前の武士が矢を放っていた。杉も大変でしたね…


最近出来た感じの展望台があり、杉良太郎さんが歌った、立派歌碑と、人力でハンドルを回すと音楽が流れる、不思議な機械がありました。


お楽しみのお昼、これは絶品です!おすすめです!


9.笹子峠

杉や檜の山を抜けて峠を目指します。


途中再び旧国道に、どんどん狭く感じていきます。


笹子隧道、これはなかなかの貫禄。




途中まで歩いてパシャリ。


振り返ってパシャリ。このまま抜けていけば楽なのですが、真面目に旧道の峠を超えます。


今頃になってクマの看板。


峠の頂を示す看板らしきものは見当たらず、まあこの辺りがピークの近くです。


下山を始めると、後は退屈な旧国道をクネクネひたすら歩くのみ。



時折史跡の看板が。


暇なので昆虫探しをしながら歩きます。裏返すと綺麗な虫、名前わからず。


見える山の大きさが違う気がしてきました、アルプスに近づいてきてます。


大きな蜂の巣、怖いですね〜。


森に癒されました。


謎の枝密集の木。


突然家内が木に目掛けて突進。



砂を掘り出して蟻地獄を捕まえ出しました、虫が好きなんです…。


道はずっとこんな感じで、正直退屈でした。


赤松ってほんとに赤いんですね。


そして蟻地獄採取がとまりません。松茸泥棒みたいです…。


鹿の角が落ちてます、これは感動!


10.駒飼宿

小中学校の森があるんですね、流石山梨県!


津島大明神、


芭蕉の句碑。


駒飼宿の町並み、美しかったです。


本陣跡。


宿が一件あり、泊まってみたい宿場町でした。


建物の2階部分が中央部分だけ迫り出す独特の造り、その先も同様の建物が続くのか楽しみです。


橋の建設に感謝した石碑。


11.鶴瀬宿

トンネルを抜けた、中央高速と国道20号が見えてきました。

本日はここまで、寝坊したので目的地の勝沼宿に辿り着けず、あぁ悔しい…。


甲斐大和駅には沢山の登山帰りの人がいました。


多摩川を渡る中央線、美しい夕陽の空。


12.蟻地獄

ビニールに包んで大切に持ち帰り、家内が近所で捕まえてきたカブト虫を飼っていた昆虫ケースに。


翌朝何故か土を盛っていなかった写真の上の方にも土が広がっていて驚き!穴がいくつか出来てきてます。


翌夜、10カ所位の穴が完成、蟻待ちです。本日埼玉県地方はあめ、ありを捕まえられないので、家内は玄関の前にビスケットを置いてました、翌朝が楽しみです!



次回は甲府盆地を楽しみます!

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