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ブックライティングをする中で感じていることーその1

こんにちは。
「難しい」を「易しい」に変える伝え方ナビゲーターの深谷百合子です。

実は私、取材して記事を書くライターの仕事をポツポツとやっていますが、昨年初めてブックライティングをさせていただきました。

書かせていただいたのは、坂本貴洋さんの著書『いちばんやさしく教える 民泊の始め方』(秀和システム)です。

私は「民泊」と「民宿」の区別もわからないほどの、ド素人。ある意味「読者目線」でお話を聞くことができたと言えるかもしれません。

とはいえ、知らないことばかりなので、こちらも勉強が必要なわけです。類書を買い込み、読みますが、理解できることとできないことがあります。

限られたインタビュー時間の中で、「これってどういう意味ですか」とか「それは具体的にどう操作するのですか」といったことを聞いていたら、時間がもったいない。インタビューでは、著者の思いなど、もっと掘り下げた話を聞きたいですから。

その点、坂本さんのブックライティングはとってもスムーズに進んだのです。それはなぜか。

今日は、ブックライティングをさせていただく中で感じたことをまとめてみたいと思います。


1.著者自身も積極的な発信を

坂本さんのブックライティングは、思っていた以上にスムーズに進みました。それは、坂本さんご自身が、YouTubeやXで積極的に発信されていたからです。

坂本さんご自身が、本の出版を見越して始められたようですが、「ここまで言っちゃうの?」というくらい、さまざまなノウハウや事例が「全部出し」されていました。

このおかげで、以下の2つの側面で「情報の補完」にとても役に立ったのです。

①インタビュー時の話のスタート地点が一歩も二歩も先になる
②想定読者層の反応がわかる

①インタビュー時の話のスタート地点が一歩も二歩も先になる

動画を見れば、
「この言葉ってこういう意味だったのか」
「この章の具体的な操作方法は、この動画で詳しく紹介されているな」
「そういう考えをお持ちだったんだ!」
ということがわかるので、私自身がある程度「同じ前提」を持ってお話を聞くことができました

だから、インタビューのときには
「動画でお話されていたあの事例ですけれど、もう少し詳しく教えてください」
「動画でこうおっしゃっていましたが、どうしてそう考えるようになったのですか」
というように、一歩も二歩も先の地点からスタートすることができたのです。

ライターとして、話し手の情報を勉強するのは当然のことではありますが、情報量が多いほど、「あの情報とこの情報から考えると、著者の本当に言いたいことってこういうことじゃないか」みたいな仮説を立てやすいです。

それに、なんと言っても著者自身の「自分の言葉」って力があります。そこから感じ取れるものすべてが、「書く材料」になりました。

②想定読者層の反応がわかる

もうひとつの大事な材料は「フォロワーからのリアクション」です。
フォロワーは「想定読者」ともいえる存在。その人たちが、どんな情報に興味を示すのか、どんなリアクションをするのか、何に悩んでいるのかを知ることができたのは、とてもありがたかったです。

たとえば、YouTubeなら
・再生回数が多いのは、どのテーマなのか
・どんなコメントが寄せられているか

といった点を参考にしました。

さらにXならば
・どんなコメントがついているか
・引用やリポストされているのは、どんな投稿か
・誰がどのように引用やリポストしているのか
といった点を中心に見ていきました。

そこからさらに、同業の方の投稿も拝見し、業界全体の課題とか動きみたいなのも、把握するようにしました。

いやもう、なんだか、軽いストーカーですね。
短期間でめちゃくちゃ坂本さんのことにも民泊のことにも詳しくなったような気がします。

2.根拠となる事実や事例を集めておく

これはライターとして一番気をつけていることですが、「裏をとる」ことです。相手がいくら専門家であっても、
「それは最新の情報だろうか」
「相手の解釈ではなく事実だろうか」
と(失礼ながら)疑ってかかります。

たとえば、「インバウンドが復活している」というのは、明らかにそうだなと思いますし、「外国人旅行客は滞在日数が長め」というのも、「そんな感じだよね」と思います。

でも、本当にそうなのか?
読者があとから追跡できるように、データの出所も示したいです。

参考となる情報源を自分でも探してみますが、その道の専門である著者から教えていただくと、とても助かります。
著者ご自身も、「たぶん……」という言葉を発しそうになったら、「事実に立ち返る」ことをしていただけたらと思います。

もうひとつ大事なのは「事例」です。

たとえば
・著者自身がかかわったお客様は、具体的にどのような変化をしたのか
・うまくいった事例
・うまくいかなかった事例

など、具体的な事例があると、説得力が増します。また、読者にとってもイメージがしやすくなります。

著者自身の事例だけだと、ひょっとしたら「特殊な事例」であったり、「それは著者だからできたんでしょ」みたいになる可能性があります。

お客様や同業の方などにインタビューするなどして、具体的な事例を集めていただけると、充実した内容にすることができます。

ちなみに、坂本さんの著書では、坂本さんのお客様の事例に加えて、一緒に民泊を立ち上げた方に坂本さんからインタビューしていただきました。それを「特別インタビュー」として2本載せました。民泊の面白さ、楽しさを伝えられる内容になったかなと思います。


今回は自分の中ではスムーズにいったと感じた事例をご紹介しました。
逆に「著者あるいは著者になろうとする方が、あまり発信されていない場合」には、どんな問題があるのか。
こちらも事例を交えて次回お伝えしていきたいと思います。

それでは、また。


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