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みんなで作る、みんなで食べる

ずーっと残っているすし酢を使おうと思って、いなり寿司を作った。

改めて思ったのだけど、いなり寿司とかちらし寿司とかってひとりで作る料理じゃない。

炊けたごはんにすし酢を混ぜながら、うちわであおぐという工程があるのだけど、ひとりではできない。

扇風機でも使えばひとりでもできる。といえばできるがひとりでする工程ではないと思う。

いっぱいごはんを炊いて、酢飯を作って、鍋で炊いたいなり揚げに詰めて、いっぱい作るのがいなり寿司なんだろう。

料理にはひとり分作れるものとひとり分作れないものがあると思う。

先日、発酵食品にこだわったお店を作りたいという人の話を聞いた。

スーパーに置いてもらったり、自動販売機で販売したいという。

「競合は安価な既製品でしょうか」

そう話していたのだけど、スーパーや自動販売機で買うのであれば既製品でいい。おそらく価格では太刀打ちできないと思う。

発酵食品って出来上がったものを食べるものではないと思う。

ひとり分の味噌をひとりで作るのは難しい。

せっかく発酵食品にこだわるのであれば、発酵食品をとりまく人たちまで巻き込むようなイベントをやってみたらいいのになーと思った。

みんなで食べるってそれだけでおいしいよね。

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石原滋之@システマ岡山
いただいたサポートは明日の食費に使わせていただきます。だが、お前のために食事は作らない。