映像制作会社クリエイティブネクサスでの長時間労働・残業代不払い・パワハラ・職場暴力の事件が解決しました!
映像制作会社・クリエイティブネクサスでは、これまで、過度な𠮟責行為や暴力行為も含むパワーハラスメントが発生し、複数のアシスタントディレクターが被害に遭っていました。また、長時間労働・残業代不払いが、そうしたハラスメントの温床となっていました。
そうした状況を変えるために、元ADの2名が総合サポートユニオンに加入、同社に団体交渉を申し入れました。
団体交渉を通じて、部下であるADを殴る、蹴るなどの暴行を加え、「バカ」、「カス」、「クソ」、「死ね」といった暴言を行う上司の存在が明らかになりました。
会社は、職場暴力やパワハラの調査を行い、事実関係及び加害者やその管理職の責任について確認しました(特に、暴力行為を行った上司については懲戒解雇処分としました)。
そして、再発防止策として、従業員に対しての研修、ポスター掲示、相談窓口の設置などを行うことを労使で確認しました。
また、パワハラの背景にあった長時間労働や残業代不払いの問題ついても労使で協議し、法律を遵守し改善を図ることを確認しました。残業代については、同社のAD全員に支払われることが決まりました。また、組合員に対する解決金の支払いについても、労使で合意しました。
さらに、総合サポートユニオンとクリエイティブネクサスは、今後、職場暴力やパワハラのない健全な職場環境をつくることを宣言し、広く社会に発信することにしました。
・株式会社クリエイティブネクサス
https://www.cr-nexus.co.jp/images/default/img_home/20190426_information.pdf
・総合サポートユニオン
http://bku.jp/wp/wp-content/uploads/2019/05/kyodosengen.pdf
今後、同社でハラスメントの再発を防止することはもちろん、テレビ業界や映像制作業界から、パワハラ・職場暴力、長時間労働・残業代不払い等の労働問題を無くすべく、私たちは活動していきます。
テレビ業界や映像制作業界で働いている方々は、ぜひ総合サポートユニオンへの労働相談や組合加入をご検討ください。
◼️今回組合に加入して、事件を解決したADからのメッセージ
私は、映像制作会社・クリエイティブネクサスに勤めていましたが、長時間労働と、暴力・パワハラを受け、1年で退社しました。
先輩の紹介でブラック企業ユニオン(総合サポートユニオン・ブラック企業支部)と出会い、残業代未払いとパワハラについて会社に申し入れに行きました。
会社との交渉の中で、自分がいかに労働法について無知で、いかに何も主張できない”弱い人間”だったかを痛感しました。そんな私にとって、間違っていることを堂々と間違っていると訴える組合の人たちは心強い仲間でした。
私は、退社後に組合に参加しましたが、退社前に相談しておけば、一人の労働者としての当たり前の権利を当たり前に主張し、使い捨ての駒のようににならずに済んだのだろうと後悔しています。それほど見える世界が変わりました。ADの働きにもお金がかかるのだと理解できていない上司に、今なら意見を言えたかもしれません。”こうしたらどうですか?”と。
今も、多くの人が、各地の映像制作会社で苦しんでいると思いますが、悩まずユニオンに相談するべきです。自分がそうだったように、ブラック業界に屈しない一人のクリエイターとしての尊厳を取り戻す事で、より良い作品が生まれるようになるのです。映像制作者、いわば職人が、寝る事も制限させられモノづくりをする。それをプロだと言えますか?
自分を押し殺さないで済むように、まず一歩踏み出して相談して下さい。会社の上層部に意見を言うのは怖いと思いますが、組合として声をあげれば会社の言いなりディレクターに成り下がる事もなく、制作もうまくいくと思います。いつか業界全体がそういった誇り高い職人の世界になる事を祈っています。
<相談窓口>
電話番号:03-6804-7650
(平日17~21時/土日祝13~17時 水曜定休日)
メール:info@sougou-u.jp
総合サポートユニオンの活動を応援してくれる方は、少額でもサポートをしていただけると大変励みになります。いただいたサポートは全額、ブラック企業を是正するための活動をはじめ、「普通に暮らせる社会」を実現するための取り組みに活用させていただきます。