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株式会社中商は労働災害に対する補償を行ってください。
総合サポートユニオンは株式会社中商(本社 福岡県福岡市、代表取締役 中村多可志)に対し、2021年に起きた重大労災事故で後遺障害等級8級の障害を負ったAさんに対する補償をするよう2024年10月に申し入れました。
以下、事故の様子や今の思いなどをAさんが綴った文章です。ぜひお読みください。
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私は2021年 8月 6日、勤務先の株式会社中商にて労働災害の頭部に重傷を負い、深刻な後遺症を負うことになりました。
私は労災事後が発生して以降現在に至るまで後遺症により苦しい生活を強いられ、収入も半分以下になってしまいました。これからの人生を家族の為に全う出来るか不安でしかありません。
私が労災事故で受けた損害に対しては、健康保険組合と会社が入っていた民間の保険会社から一定額の給付金が支給されましたが、金額は生活費にはとても足りず、一時のお金はやがて無くなります。
労災事故からこの3年間以上が経って、私が株式会社中商から受けた精神的な苦痛は全く癒されていません。思い返せば腹が立つことばかりです。
個人的に黙っておけばいいのか、自分だけが我慢しておけばいいのか葛藤しましたが、やはり自分自身、また、コンプライアンスにも到底厳守しているとは言い難い職場環境で勤務している前同僚の事を考えると、同じことが起きかねないと更に不安が募る一方です。安全配慮があればこの事故は起きなかったでしょう。
ここに、労働災害発生の原因からこれまで私自身が株式会社中商より受けた強制労働、精神的被害を述べさせて頂きます。
▼労働災害発生の経緯
2021年8月6日、私は浄水器下部に完全に修理が行われているか確認する為に、高圧エアーを使用して水中内での検査を実施していました。検査中に事務員よりお客様から商品に対して問い合わせがあり、一旦作業を中止し、お客様対応も完了し、再び点検作業を再開しました。
戻ってから作業を継続しようとしましたが、浄水器本体と下部の接合部のステンレスボルトが固くて外れません。私は、ボルトがステンレス製なので削れて嚙み込み外れのだと思い込んでいました。私は、作業の途中で電話対応した際、エアーを抜いていると思い込んでいたのですが、実際には加圧は抜けていませんでした。。
私がボルトを切断すると、加圧されていた浄水器が爆発し、とんだ破片が頭に当たり、頭部を粉砕骨折することになりました。
浄水器が爆発して血だらけで倒れた時から私には記憶がありません。会社から救急車で30分程の病院に搬送され、コロナの検査、CT等々処置されたというころですが、これも記憶にありません。
私は眉毛の縦1センチ位、長さ5センチ位を粉砕骨折し、裂傷していた所を縫合されている時に意識が回復しました。
▼労災事故の発生原因は、会社の安全管理体制の不備
今回の労災の背景には会社の労災安全配慮違反があると考えています。事故の後調べてわかったのですが、コンプレッサーを使った作業で私と同様の破裂による労災事故が全国で相次いで起きています。会社はこうした事実を伝え、危険回避する措置をとり、労災事故を防ぐ法的義務があります。
ところが危険作業であるにもかかわらず、ヘルメットなどの保護具は支給されていませんでした。まともな安全教育や日々の災害防止活動もありませんでした。安全作業マニュアルもみたことがありません。教育があれば、事務員も作業の危険性をに指揮しておらず、奥の作業場に居た課長に対応を頼んだはずです。
▼事故後の株式会社中商の対応
私は事故の後、6日間入院し、退院日の帰宅途中に会社により自宅療養との指示を受けました。その際、常務から私のケガした目の上は直ぐ折れるんじゃないかと冗談のように言われました。顔も腫れて、意識も朦朧としてましたが、よくそんなことをいうものだと驚きました。
2021年12月になり常務取締役から現場に復帰するように指示されました。療養中と言いながらも私は何度か出社させられ、常務からは「もう復帰出来そう?」と聞かれました。とてもそんな状況ではありませんが、長期休んでは迷惑がかかるのではと思い、そうですね、と言うしかなく、目眩、頭痛薬を飲みながら復帰しました。
2022年 1月、復帰してすぐ私は浄水器の下部の開発・製造業務に従事しました。これをさせたくて復帰を急がせたと思われます。後で知らされたところによれば、この浄水器の下部の開発は常務がその妻と経営するリスイシステム株式会社のためのものでした。課長に依頼すればよいにと思いましたがまた辞めると言われたら困るからだと思われます。
その後もずっと目眩や頭痛に苦しみながら私は2023年5月に退職することを決めました。私が退職を決めたのはあまりにも会社の対応がひどかったからです。忘れられないのが2023年2月4日、リスイシステム依頼の浄水器設置工事前に現場確認にいきました。その際に、エレベーターを降りると酷い眩暈がしたので、そのことを私が常務取締役に相談すると、常務は私に「帰りは飛び降りたらいいやん!はっはっはっはっ~」と冗談めかして笑ったのです。
この一言で今まで体調が悪いなりに無理して頑張ってきたにも関わず、社員のことなんか一切考えていないと判断しました。
思い出せば、色々こ事がありました。真夏の作業場は気温36度を超え冬は2度、休日は業者からの電話対応、休み時間の電話対応、出社前の掃除など、一度退社し再雇用してもらったから我慢していましたが帰りは飛び降りればの言葉に我慢の限界が来ました再度退社の意思を伝えた所昇給しようと思ってたんだよね、と言われ最後まで腹が立ちました。
▼これからのこと
今回のことを踏まえ、株式会社中商の常務取締役は私に対しての言動は、自分の会社の利益を維持する事しか考えてなく、その作業に従事する私に対しては配慮もしてくれていない事が十分わかりました。自分が補償を求めて行動を起こせば、反省してくれるだろうかと心配ですが、いい会社になれば良いと思います。
今年の1月、私は後遺障害等級8級の認定を受けました。後遺障害等級8級は労働能力喪失率が45%とされており、私は労災事故によって労働する力をおよそ半分失ったことになるのです。ほぼ毎日朝、晩鎮痛剤を服用しないと頭痛がする為生活ができない状態です。天気の変化、高温により更に症状が悪化します。体調が悪い日があり急に休まなければならない等々があり一般社員として就職活動をしましたが無理でした。今はパートで働いています。
この状況を作った株式会社中商にはしっかり責任を取ってもらいたいです。
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