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就活もうしたくない。めちゃくちゃ疲れる。嘘の志望動機とか嘘の自己PRをひたすら言う面接になんの意味があるの?
前回に引き続き、転職活動についての違和感を綴ります。
(前回の記事:「自分を動物に例えると何ですか?」これに答えられないと転職できません。)
本来、労働者は使用者と対等の関係でなければいけないはずです。それは労働者が労働力を提供するのに対して使用者が賃金を支払うという仕組みだからです。
しかし、いざ働いてみるとパワハラがあったり労基法が守られていなかったり等の上下関係がある職場だらけだと思います。でも、その上下関係は就職する前からあると思いませんか?転職活動をされている方にはよくわかると思います。
■業務に関係のない質問のオンパレード
ほとんどの会社の募集要項には「応募歓迎!」「私たちと楽しく働きましょう!」「あなたの正社員デビューを応援します★」等々恐ろしいくらい明るく楽しそうな文字ばかりです。どんな人でも歓迎しているように見受けられます。募集されている業務ができる人なら誰でも就職できそうです。
ですが、面接に行ってみると一転します。面接の場になったとたん、求職者は「雇っていただく」、採用者は「雇うかどうか判断してやる」という関係です。そして業務とは直接関係ないことを沢山質問してきます。というかほぼ業務と関係ないことしか訊いてきません。
「どんな理由で以前の会社をやめたんですか?」「やめてから今までの期間は何をしていたんですか?」「なんでこの業界で働こうと思っているんですか?」「休みの日は何をしているんですか?」…
本来労働者は労働力を提供するのだから人間性を質問すること事態おかしいことだと思いませんか?全て仕事をする上で全く必要のない質問です。
要するに、使用者は「業務ができる能力があるか」を知りたいのではなく、厳しい労働環境でも「会社に従順に働いてくれるか」「問題は起こさなそうか」「辞めない忍耐力があるか」といったことばかりを面接で見ているのです。僕にはそう感じます。
■働き方についての質問はタブー?!
転職活動のマナーが書いてある本やリクルートサイトには「こういった質問はしてはいけない」ということがよく載ってます。
例えば「有給休暇はちゃんと取れますか?」「昇給ではどのくらい給料が上がるんですか?」など、給料や休暇、福利厚生についての詳しい質問です。これらは「転職者の働く意欲が感じられない」という理由で聞かない方がいいと書いてあります。しかし、労働力を提供する側としてこういったことは知って当然ですし、知らないと働くのが不安です!
しかし「雇っていただく」為にはそんなことは質問してはいけないのです。これでは対等な立場ではありません。なんともおかしな話です。
■ちゃんと採用不採用の通知をしてほしい
「早くて一週間、遅くて10日以内に、採用の場合だけ連絡をします。」
これは、ある会社の最終面接の最後に言われた合否の通知方法です。ものすごく酷くないですか?不採用だった場合、10日経つまではわからないです。となるとそれまで他の転職活動ができません。
こちらは1日でも早く就職したいので一度に何社か面接を受けたいですが、これでは活動できません。転職活動者にとって1日1日がとても大切です。不採用の通知なんてメッセージを送るだけですよね?それすらしてくれないなんて明らかに労働者を下に見ています。
■嘘をつきまくることが転職成功の秘訣
転職を成功させるための方法は簡単です。嘘をつきまくることです。例えば「寝る間も惜しまず働きたいです、休みなんていりません」「給料は少なくて大丈夫です」「多少の暴言では心が折れない強い精神力を持っています」「会社のためなら死んでも良いです」と。
でもこんなことを思っている人はいません。会社もこんなことを聞けません。だからあの手この手で遠回りの質問をして、「会社に尽くしてくれる人材」「上下関係を受け入れてくれる人材」を探しているのだと思います。
こんな転職活動をしなければならないこの社会っておかしいと思いませんか?
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