第4回団体交渉報告 角川ドワンゴ学園の私たちに対する不誠実な対応を知ってください
私学教員ユニオンは、2021年3月より、N高を運営する角川ドワンゴ学園に教員の過重労働の軽減、150人担任数の削減、教員の雇い止めの問題の解決を求めて交渉を重ねてきました。
これまで3回の交渉が持たれましたが、角川ドワンゴ学園はユニオンを敵視し、HP上でユニオンに対する誹謗を続け、今年3月には組合員のひとりを雇い止めにしてしまいました。こうした中で 5月12日(木)に第4回団体交渉が開かれ、私たちは誠意ある態度を求めましたが、残念ながら受け入れられませんでした。
〇今回は大きく分けて2つのトピックで話し合いを行いました。
①組合員の雇い止めの不当性について
②学校公式HPでの組合批判について
◆学校HPに組合員個人を誹謗中傷したことについての質問に対し
「お答えする意味がない」との発言
角川ドワンゴ学園は学校HPにおいて、私学教員ユニオンに悪印象を持たせ、労働環境の改善を求めていないかのような印象を与える記事の掲載をこれまで何度も繰り返してきました。例をあげれば次のようなものです。
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なお、デモに参加するなど積極的に活動されている組合員2名のうち1名は、前職の学校においても、私学教員ユニオンに加入してストライキを行っており、また、前職の学校に対して訴訟も提起していたことを把握しています。
(https://nnn.ed.jp/news/blog/archives/13715.html より)
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組合員のAさんは過去の訴訟についてN高のほとんどの人に明らかにしていませんし、ましてや角川ドワンゴ学園がHPに掲載することにも了承していません。
それにも関わらず、上記の記載をした責任を角川ドワンゴ学園に問うと、次のような回答が返ってきました。
「名前を書いているわけではないですし」
「裁判を起こしたことを問題視しているわけではないので別に印象が悪いわけではない」
名前が書いていなくても、原文にある2名のうち1名は新卒であり前職がないので、個人が特定されるのは間違いありません。そのことを学園側に問うても答えは、
「お答えする意味がない」
との返答でした。
この様に大きな企業が、一個人をターゲットに個人攻撃をしてくる姿勢には呆れて物も言えません。また、個人が深く傷付くことを平気で行う方々に教育を担う資格があるのか疑問に感じます。
◆雇い止め理由の主な内容について説明を求めても、学校側は「回答できません」と高圧的な態度
雇い止め理由の中に、組合員Aさんの言動に対して「ネガティブな意見を言っている教員がいる」との指摘がありました。そこで、Aさんの発言をそのように評価している教員が何人くらいいるのか質問をしました。
学校側は正確な数字を調べてからしか回答できないとのことだったので、「大体でいいので教えてください。」「もし間違えていたら後で撤回しても構わないのでおおよそを教えてください」「今、手元に何件来ているかだけでもいいですから教えてください」と聞きましたが、
「件数は答えません。調べて回答するから答えないです」
「お答えしません、全て曲解して受け取られるので、正確なものしかお答えできません」
りで、高圧的な態度で回答してきました。
正確に回答したいと言っている割には、その後の話し合いの中で、重要な論点について「あったと思いますよ」などと曖昧な発言をし、一貫性がありません。
角川ドワンゴ学園は、雇止め理由の筆頭に上がるような事実関係についてすらしっかり調べていないのです。ちょうど私たちが団体交渉を始めてから1年もたつのに、ユニオンとの交渉を成立させようとする態度がまったくないのです。
それでいて、組合に対して学校が誠実に対応しているかのような宣伝を学校のHPで続けていることには、憤りをおぼえます。
◆最後に…
過去4回の団体交渉では、ユニオンから学園に対し労働実態についてあらゆる説明を尽くしているにも関わらず、学園HPに「(労働問題について)何も証拠を提示しない」とこちらの対応を批判しています。
過重労働の証拠については、夜中23時過ぎにSlackを上げている画像などを提示したり、非組合員から働き方についての意見を集めたものを提出などしていますが、角川ドワンゴ学園には私たちの声を聞き入れる様子は一切ありません。
また、私たちは、休憩取得やサービス残業の状況などについて匿名のアンケートを実施するよう提案もしましたが、学園側は毎回このように不誠実で、私たちの意見を聞き入れようとする姿勢に欠けています。
一生懸命働いている従業員をなんだと思っているのか疑問を感じざるを得ません。
我々は諦めることなく今後も交渉などを続けていこうと思っております。
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