52ヘルツの声
読書の秋。
先日、1日ゆっくりできる日があったから本を連れて近くの公園へ。木の下で木陰に隠れて秋風、秋の匂い、子供達の遊び声を感じながら。
前に読もうと買ったはいいが時間がないと読めていなかった「52ヘルツのクジラたち」を今回はお供に連れて行った。
他のクジラとは遥かに高い周波数で鳴く52ヘルツのクジラ。その声は他のクジラに届くことはなく ' 世界で最も孤独なクジラ ' とされている。私たち人間もまた52ヘルツのクジラなのだ。ひとり孤独を抱え、誰にも届かない声を必死に届けようと鳴いている。私はその声に耳を傾けられているのだろうか、私のその声に耳を傾けてくれる人はいるのだろうか。大切な人の52ヘルツの声こそ私たちが聴くべき声なのだ。
そんなことを教えてくれたこの本。出会えてよかったと心から思う。