【ついにUAがサポート終了】BtoB SaaSにおけるGA4のレポート&データ活用をするための準備とは
みなさんこんにちは!SaaS Growth Partnersです。
9月に入ったのに、相変わらず暑い日が続きますね。ついつい晩酌のビールの本数が増えている毎日です。
ユニバーサルアナリティクス(以下UA)が2023年6月でサポートを終了しており(※有償版のGA360は2024年6月まで)、GA4にデータ計測環境を移行している企業も多いかと思います。
しかし、GA4の設定だけはしてみたものの、UAと同じレポートが見られていない、GA4で出てくるデータを生かしてマーケティング活動ができていない方が多いのではないでしょうか。
本記事では、7月から完全移行したGoogleアナリティクス4(以下GA4)をBtoB SaaSで使いこなすためのポイントを解説します。
ポイント1:意思を持ってデータを見る
GA4のレポートには、さまざまなデータが用意されています。しかし、データをただ眺めるだけでは、目的を見失い、データを読み解くことはできません。
重要なのは、意思を持ってデータを見ること。
「コンバージョンが伸びているのはエンゲージメント時間が長くなっているからではないか」
「新規ユーザーが減っているのはサイトの流入が変わっているのではないか」
といった仮説を立ててからデータを見るようにしましょう。
ポイント2:目的に沿ったレポートを選択する
GA4管理画面では、活用シーンがそれぞれ異なる4つのレポートが用意されています。目的に沿ったレポートを選ぶことが大事です。
4つのレポートについて、簡単にご説明します。
標準レポート:予めディメンションと指標が固定されているレポート。リアルタイム、ユーザー属性、テクノロジー、集客、エンゲージメント、収益化、維持率などの数値が見られる。
ライブラリ機能:標準レポートをカスタムして作れるレポート。ディメンション、指標、グラフ形式、項目の並べ替えなども可能。
広告レポート:広告も含めてコンバージョンに寄与した流入経路を評価するためのレポート。アトリビューション分析やパス分析が可能
探索レポート :ディメンションやセグメントなどを指定して深堀分析をするために、自由度が高いレポートカスタムをはじめ、7つのテンプレートが用意されている。
ここでは、BtoB SaaSでよく使われるレポートの見方を2つほどご紹介します。
サイトへは何経由で来る人が多いのか→流入元軸のデータ
ユーザーがどの経路でサイトに来訪したのかがわかります。
ユーザー獲得とトラフィック獲得の2つの観点で確認ができます。
レポート>ライフサイクル>集客>ユーザー獲得orトラフィック獲得 を選択しましょう。
各指標が示す内容は下記のとおりです。
サイト内のどのページが見られているのか?→ページ軸のデータ
ページ毎のPV 数やCV数を見ることで、ユーザーの態度変容を促すことに成功しているページがわかり、さらなるコンテンツ強化の示唆を得ることができます。
レポート>ライフサイクル>エンゲージメント>ページとスクリーン を選択しましょう。
各指標が示す内容は下記のとおりです。
ポイント3:BtoB SaaSに適した設定がされているか確認する
何よりも大事なのは、BtoB SaaSで見るべき指標の設定がされているかです。GA4では、様々なレポートが用意されていますが、デフォルトの設定だけでは取得できないデータもあります。BtoB SaaSに適したデータを取得するために、必要な設定を追加しておきましょう。
例えば、下記の設定はデフォルトでの設定を推奨しています。
Callイベントの取得:電話番号がタップされた回数を取得する
リードIDの取得:リード取得後、オフラインの成約率まで把握できるようにする
スクロール率の取得:コンテンツの評価軸として活用する
BtoCと異なり、サイト上でコンバージョンした後にすぐに成約に結び付かないBtoB SaaSは、長期的なリードフォローやコンテンツ評価をできる体制を整えておくことが重要です。
ポイント4:専門家に相談する
GA4の使いこなしは、慣れが必要です。また、事業内容に応じて、GA4での最適な設定も様々です。自社で十分に使いこなせない場合は、専門家に相談するのもひとつの方法です。
MEDIXでは、GA4の導入・設定から分析・活用まで、さまざまな支援サービスを提供しています。