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僕の好きな映画館。京都:出町座

昨今、某ウイルスにより様々な業界が大きな打撃を受けている。特に、サービス業は客足が遠のきつらいだろう。
映画館やローカルシアターもこの問題に直面している。
僕は思った。普段、映画や映画館に救われていた僕が今できることは、それらに関わるものを救うことだと思う。リターンはいらない。変にマネタイズも考えない。僕から何かギブしたい。そして、そのギブの輪を広げたい。そう思ったため、今回は、僕が好きなローカルシアター、
京都府にある、『出町座』を紹介する。

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初めて訪れたのは、2020年の2月だ。知人に紹介してもらい、1人で足を運んだ。出町柳駅から鴨川を渡って商店街のなかにあるのだが、駅からシアターまでの雰囲気そのものがまるで映画のワンシーンのように感じる。京都の穏やかな時の流れが僕をいやしてくれる。

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商店街に入ってすぐのところにあるのが、今回紹介したい出町座だ。
「いかにも京都のローカルシアター!」と感じる人も多いのではないだろうか。趣があって、古くからあるような。
でも実はこの出町座は2017年にできたものなんだ。京都人の誇りみたいなものを感じる。

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店先に並ぶ新着映画のポスター。
開店前に店員さんが並べていた。東京などの都会にある映画館の電光掲示板は見やすくていいが、このようなアナログ感にもどこか京都らしさを感じることが出来た。

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そして、この出町座最大のポイント。
ローカルシアターとしてだけでなく、書店と喫茶店も併設しているのだ。
館内は、地下1階と2階がシアターに、1階は書店と喫茶店という構造になっている。いまだかつて僕はこんな画期的な場所を知らなかったので、とても興奮した。

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これは1階の写真。本棚にはたくさんの本。L字カウンター型の喫茶。僕の後ろのは映画の受付ブースがあった。映画を見るために来たが、少し早くついてしまったときには、喫茶でお茶をしながら本を購入して読む、なんてのも至福のひと時になるだろう。もちろん、喫茶と書店を目当てに来るも良し、実際にそのような地元の方もたくさん来られていたみたいだ。

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座席は4列の40席ほどだった気がする。
前方にスクリーンとわきにスピーカー。僕は最後列に座ったのだが、プロジェクターが頭上に設置されており、「上部に注意してください」との注意書きがなんかかわいかった。
上映前には、店員がスクリーン前に来て映画の案内を述べた後の、「それでは上映を開始いたします」といってバックヤードに行き、上映が開始された。ちなみに僕が見たときは、映像とスピーカーがうまく接続されていなかったらしく、無音で映画が少し流れた後に、バックヤードから店員が出てきて申し訳なさそうに事情を説明していたが、それすらも美しく特別に思わせてもらった。



いかがだっただろうか。
僕にとってすごく特別な場所だ。
いつかまた必ず行くと決めている。
仕事柄、ふっと行けるわけではないが、時間を作ってまた映画を見に行こう。



そんな出町座含むローカルシアターや映画館は冒頭の通り、危機的状態である。こんな素晴らしい場所は絶対に失ってはならない。
そこで今、このローカルシアターを守るべくプロジェクトが立ち上がっている。




SaveTheCinemaという活動と、今回ご紹介した出町座の取り組みです。
SaveTheCinemaのほうでは、ウェブ上での署名が終わり、昨日政治関連に提出されたそうです。
出町座のほうでは、未来券というものを発行したり、近隣のローカルシアターと力を合わせてTシャツを販売したりしています。


映画に救われた僕はもちろん協力させてもらいます。
ぜひ皆さんも、素敵な場所、映画、守っていきませんか?


というわけで、僕が大好きな映画館、出町座、のご紹介でした。
ぜひ一度足を運んでみてください。










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