昔のゲームの記憶とわだかまり
こんばんわ。
たとしです。
本日はゲームにまつわるお話でございます!
ポケモンの新作が発売されましたね!
わたしは買っていませんがどうやら会社の方たちは皆やっているようで、話に入れません笑
わたしはと言うと、スプラトゥーンにハマっておりまして、最近やっとレベル10になれました笑
その中で友人と会話をしていて、
私が最初にやったゲームはなんだろう
という話に。
私は三兄弟の末っ子でして、1番上が姉。真ん中が兄。そして私という構造です。
姉はゲームをやらない人間なので、ゲーム機すら持っておりませんでしたが、真ん中の兄が昔からゲームをやっていた人でした。
その影響で私も幼稚園ぐらいからゲームの存在を知っていました。
プレイステーション2で、鬼武者をやっていたのを近くで見てはしゃいだり(今思えば幼稚園生に鬼武者見せんなよって話ですが)、マリオパーティーを姉兄みんなでやったりと楽しかった覚えがあります。
その幸せを自ら壊してしまう事件が起こりました。
私も少し大きくなり、ゲームを自分でやれるようになった頃。
兄が必死になってやっているゲームがあったのです。
それを知った私は、兄が小学校に行っている間にゲームボーイをこっそり借りてソフトを起動してみました。
それは
ポケットモンスター ピカチュウ
でした。
1998年に発売されたこのソフトですが、このソフト自体知っている人は少なからずいらっしゃると思います。
このゲームはなんと、歩くとピカチュウが後ろにくっついてくるのです。
起動画面では、Aボタンを押すと、ピカチュウ!と鳴いてくれます。
なんて可愛いの( ◜ω◝ )
時々後ろをふりかえって、ピカチュウに向かってAボタンを押すとピカチュウの表情が分かったり、最初に貰えるポケモンはピカチュウ限定だったりしたゲームで、出てくるのは赤青緑と変わりはなかったようです。
まだ幼稚園生の私にはなんのこっちゃでした。
ピカチュウという名前も知らず、ただ可愛いからという理由で借りていたのです。
でもゲームのワクワクは何となくしっていました。
ある時わたしはいつものようにゲームボーイを起動し、ポケットモンスター ピカチュウを始めました。
進めていって、あることに気づいたのです。
このままだと私が触ったことがバレるのでは???
そう思った私はセーブデータを消してしまうという最低なことをしてしまいました…。
兄が帰ってきて私に声をかけました。
「お前が消したんだろ」
私は知らないふりをしましたが、兄は泣いて怒りました。
叩かれ、ゲーム機を奪われ、叩かれたショックで私も大泣き。
母親が仲裁に入り、私がしたことの重大さに気づくとなんてことしたの!と母にも怒られました。
その時の兄の顔と、叩かれた痛さと「もうお前には二度と貸してやんない」という言葉が鮮明に記憶に刻まれました。
兄とはそのまま口を聞かなくなり、大人になりました。
何度か口をきく機会はあったのでしょうが、わたしはゲームのデータを消してしまった気まずさ。兄は私を叩いてしまったという気まずさのまま、小学生になっても話さなくなり、中学に入ると兄は反抗期に入り私にきつく当たるようになりました。そして時が過ぎ兄の成人を迎えました。
そんな少し苦い思い出を引き摺ったまま、私の結婚式当日にまで飛びます。
私はお色直しのエスコート役として姉と兄を選びました。
私の記憶で、3人で遊んだのはゲームをしている時や庭でシャボン玉をしている時だけだったのですが、それでもとても楽しかったのを覚えています。あんなに仲良かった3人が全く話さなくなってしまい悲しい気持ちでいっぱいのまま大人になってしまったのです。
2人をエスコート役に頼めば、また3人で歩けると思ったから。
そして式当日、退場のエスコート役として呼ばれた兄と姉は、とても恥ずかしそうに笑いながら私の元へとやってきてくれました。
3人で手を繋いで、私が真ん中にいて。
私の記憶の中を再現した様な気分になりました。
姉も兄もとても嬉しそうにありがとう。と言ってくれたのを思い出します。
退場し終わり、3人で写真を撮っている時に私は思いきって兄に話しかけました。
「お兄ちゃん、セーブデータ消してごめん。」
いきなりそんなことを言われた兄はびっくりした顔をしていました。
「今更?」
そう言って兄は笑っていましたが、今更でも私は謝りたかった。
「今更だけど。あの時謝れなかったから」
兄の返事はあぁ。だけでしたが、お互いに胸の蟠りが解けたように感じました。
やっと、幼少期の悲しい思いを浄化出来たように思いました。
それから、兄とは長い話はしなくても冗談を言い合え仲になりました。
そんな思い出がゲームには詰まっています。
小さい頃は難しそうに見えたゲームでも、大人になると簡単に終わってしまうことが多くなります。
大人になると嫌だなぁと思いつつ、ゲームを起動したワクワクと喜びはいつになっても忘れたくないですね。
以上、たとしでした。
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