歯のメインテナンスを受けよう
歯科衛生士 長岐祐子です。
今日は歯のメインテナンスについてお話します。
※本記事は過去の音声投稿を元に作成したものです。音声でお聞きになりたい方は下記からチェックしてみて下さい。
1、歯のメインテナンスって?
「メインテナンス」というと何をイメージしますか?
私はピアノのメインテナンス、車のメインテナンス、体のメインテナンスなど色々思い出しますがメインテナンスとは
今の状態を少しでも長続きさせるためにプロの目でチェックしてもらい見てもらう事
そんな風に解釈しています。
歯のメインテナンスも同じです。
歯の病気のない人、虫歯や歯周病のない人、そういう健康な方に来てもらう、あるいは虫歯や歯周病が治った方に来てもらうそれがメインテナンスです。
でも、実際に歯医者さんに来て頂いている方はメインテナンスという言葉を使っていたとしても健診とか病状安定期治療など完全には治っていない人に来てもらうことがまだまだ多いです。
もし、あなたが定期的に歯のメインテナンスを受けているというのであれば
本当に健康で行っているのか、あるいは言葉として衛生士さんたちがメインテナンスと便宜的に使っているのかそれを一旦整理するといいと思います。
2、検診と健診
「けんしん」には2つ字があって健康診断のように年に1度職場や学校などで受ける「歯科健診」
もう1つは治療や予防処置の方針を決める「歯科検診」と2つあります。
歯医者さんに来ている方々は健診という意味合いで来ている人も多いです。
だからこの言葉の定義ってすごく大事で、歯医者さんに
「歯のクリーニングに来てください」
「メインテナンスに来てください」
「けんしんに来てください」
と言われいるその状態が自分は本当は何なのかというのを知るのが大事だと思います。
病気がなく、健康を維持するために定期的に歯医者に行っているのか。
まだ病気が残っている、リスクが残っている、それを発症させないために行っているのか。
ここがすごくポイントになってきます。
3、最後に
私はやっぱりメインテナンスで来てもらいたいと思っています。
病気がない状態、あるいは病気が治った状態で定期的にケアを受けてもらうというそんなメインテナンスをあなたに受けてもらいたいです。
そのためには歯医者さんに行って衛生士さんに自分の今の状態をしっかり聞くことが大事ですよね。
歯茎の検査をしたんだったら歯茎から出血がどのくらいあったのか
自分は歯周炎なのか歯肉炎なのか、歯茎だけが腫れているのか骨が溶けちゃっているのか
今の状態は治るのか、虫歯があるかないかじゃなくて、虫歯になりそうなところがあるのか
噛みしめがあって顎関節が弱っているのか、舌圧が弱く低位舌なのかどうかという機能も含めて自分のお口の中の状態がどうなっているのかというのを教えてもらってください。
その上でまだリスクがあるから定期的にケアに来てくださいねと言われているのか。
今はとても良いい状態で、でも年齢とともにリスクが出てくるから定期的にメインテナンスに来てくださいねと言われているのか現状を知ることはとても大切です。