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歯を失う1番の原因は?
歯科衛生士長岐祐子です。
今日は歯を失う原因についてお話ししたいと思います。
※本記事は過去の音声投稿を元に作成したものです。音声でお聞きになりたい方は下記からチェックしてみて下さい。
結論から言うと、歯を失う1番の原因は歯周病。
色々なところでデータを出していたり、何年度のデータかによって多少数字が違いますが
大体45%前後が歯周病で歯を失ったという方ですかね。
そして次が虫歯。
虫歯から歯を抜かなきゃいけなくなったという方が30〜35%前後でしょうかね。
その次は破折。
歯が割れてしまうんですね。歯が割れて歯を抜かなきゃいけなくなった、歯を失った方が10〜15%くらい。
あとは小さい理由で矯正治療とか、それは数%ですね。
1、虫歯による悪循環
上記の数値を見て言えるのは、やっぱり虫歯にさせないこと。
虫歯になって治療するというのがすごくリスクを高めてしまいます。
例えば歯切の原因はいろいろありますけど、1番多いのが虫歯になって歯を削りますよね。
そしてまた虫歯になったところが、被せ物の隙間からまた虫歯になってしまいやり直し治療をします。
やり直し治療をするときって当たり前ですが、今入っている被せ物などを外して歯を削っていくのでやはり大きく削らなきゃいけないというリスクが出てくるんですね。
それを繰り返したり
「治した虫歯だけど痛みがあるんだよね。でもまあ、そのままでいいか」
なんて思ってたりすると実は中で神経が死んでいた、そこで神経を抜かなきゃいけなくなります。
神経を抜くと歯に栄養素がいかなくなってしまうので分かりやすく言うと枯れた幹や木みたいに栄養がいかなくなってしまうんですね。
その栄養がいかない木(歯)に力が加わると割れやすくなっちゃうんです。
ですから、歯切というのは元々噛む力で割れてしまうんですが、その歯が虫歯の治療をしていて栄養がいきにくい状態、脆い状態になっていた可能性があります。
2、生活習慣を見直そう
歯を失わない為には、やはり虫歯で治療をしない、虫歯にさせないというのが重要です。
そのためには歯磨き粉の中に入っているフッ素を毎日使う、正しく使う。
食事は軟食。カタカタ用語のメニュー、ハンバーグとかオムライスとか噛まなくても食べられちゃうようなものを控えていく。
それから飲み物。甘い飲み物、お砂糖が入っているような炭酸飲料などは控えていく。そして歯茎からの出血をさせないようにケアをしていく。
そして喫煙。タバコはもう吸わない。タバコって歯にとってもすごいリスクがあるんですよね。
汚れがつきやすくなっちゃうとか、お口の中に炎症があっても炎症収縮で炎症のサインである出血を見逃しちゃうとか。
それから長期間タバコを吸っていると歯肉の繊維が硬くなっちゃって歯周治療をしようと思った時にうまくいかないとかそういった理由があります。
3、最後に
1番予防に力を入れてもらいたいのは当たり前ですけどお子さんです。
ゼロにはならないですけど虫歯にならないように遅延させていく。
その歯をなるたけ虫歯にならないようにリスクを後回しにさせるという処置が非常に大事になっていきます。
この虫歯にさせないように遅延させていくという話はまたどこかの機会で話をさせていただきたいと思います。
まずは定期的に皆さんが歯医者に行って、自分のお口の中がどういう状況かというのをチェックするというのが大事になっていきます。
※虫歯のなりやすさをチェックする唾液検査に関する記事はこちら