あなたの歯の汚れは何の汚れ?
歯科衛生士 長岐祐子です。
今日は歯科衛生士が患者さんの歯の汚れから何を読み取れるかというお話をしていきます。
分かりやすく汚れと言っていますがそれが着色とか、もう硬くなって歯石になっちゃっているものなのか様々な汚れがあります。
※本記事は過去の音声投稿を元に作成したものです。音声でお聞きになりたい方は下記からチェックしてみて下さい。
1、歯の汚れから読み取れるもの「脂質」
どんなものが読み取れるかというと
・油物を多く召し上がっている
・よく噛んで食べていない
・ベロや粘膜、お口を大きく動かして食事していない
・唾液が少ない
・タバコなどを吸っている
そういうものがお口の中から、それから歯の汚れから読み取れます。
歯についている色素、汚れというのは分かりやすくいうと台所についている換気扇の油汚れ。
あのような状態で歯に薄く茶色く擦っただけじゃ取れにくい汚れがついている方がいらっしゃるんですね。
そういう方ってお話を聞いていくとやはり油物多いですね。
油物というと一概に天ぷらとか、油を使った炒め物とかそういった食材ばかりではないです。
ドレッシングをよくかけてしまうとか
調理する際はサラダオイルよりオリーブオイルを使っているけど味が濃いとか
お話しを聞いてみると様々です。
あとは、歯茎のマッサージをする時は少しお顔を見ることができます。お顔というか肌質。
そうすると脂肌な方が多いです。
2、歯の汚れから読み取れるもの「糖質」
そして糖質。
糖質が多いなっていうのは何を食べているか、何を飲んでくるかっていうので若干変わってきます。
飲み物で糖質が多いと、例えばフラペチーノとかカプチーノなどコーヒーショップで甘い飲み物を頻度よく飲んでいたりすると歯が脱解していて、透明感がない白い白濁した状態になっている方が多いです。
逆に甘い炭酸飲料を多く飲んでいる方なんかは歯はキレイなんですけど、溶けているというか減ってきている。
キレイなんだけど減ってきているとか同じ溶け方でも違う状態が伺えます。
3、食事内容意外に読み取れること
あとは
「何でこんなところに食べかすとか歯の汚れが残っているんだろう?」
っていうような状態だと、片っぽでばっかり噛んでいるなとか食べ方のクセなどを読み取ることができます。
歯の汚れとはちょっと話が違いますがタバコを吸われている方は粘膜をいじめ、刺激を与えすぎちゃっているので、粘膜が白く爛れていたりとか歯茎が繊維質で太くなったりとかそういうような状況がよく見受けられます。
4、最後に
じゃあどうしたらいいか?それはまず、自分の食生活、食べ方というのを意識してもらいたいと思います。
まずは食事をする時に自分が何回噛んでいるかというのを数えてみてください。
それから1日1回食事を20分かけて食べる、そんなことをしてみてください。