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人生100年時代の新しい健康習慣「美腔®︎ケア」③

歯科衛生士長岐祐子がなぜ「美腔®︎ケア」を考えたのか

なぜ皆さんに提案したいと思っているのかを①②で解説し、今日は③です。

今日は筋肉が衰えるとどうなるかを簡単に解説します。

「筋肉の衰え」でいうと

サルコペニアとフレイルという言葉をよく耳にするかと思います。

まずはこの2つの違いについて理解しましょう。

サルコペニアとフレイル

□サルコペニア
サルコペニアは、筋肉量が減少し、身体機能が低下している状態です。

多くの場合は、加齢による筋肉の減少ですが、若者でもサルコペニアになることがあります。
 
サルコペニアの原因は1つでありません。

複数の原因が絡まってサルコペニアが起こります。

原因は様々あり、体質、生活習慣、慢性疾患などです。

他にも、長期間の入院生活で運動不足になることや、口腔機能低下による食欲の低下なども原因です。


□フレイル
フレイルは、身体機能が低下したことで健康障害を起こしやすくなった状態です。

サルコペニアと似ていますが少し違います。

サルコペニアは筋肉量が減少し、身体機能が低下しているだけで、これだけではまだ病気ではありません。

しかし、フレイルは虚弱です。

体が弱り、いつ病気になってもおかしくない状態です。

さらに、フレイルには、オーラルフレイルも含まれます。

口腔機能の低下により、噛む、飲み込む、人と話すなどができなくなることです。

オーラルフレイルが進むと、全身の機能低下が進むことを示しているため、オーラルフレイルはフレイルの前段階の状態とも言われます。

ちなみに

ロコモティブシンドロームは、2007年に日本整形外科学会によって提唱された概念です。

運動器の障害のために、移動機能の低下をきした状態です。

つまり、骨や筋肉、関節などがうまく機能しなくなったことで、歩くなどの移動ができなくなることを指します。

筋肉が減少し、身体機能が低下する。そして、虚弱になり、様々な病気を引き起こしてしまうのです。

この他にもう1つ、様々な病気を引き起こす要因があります。

それはメタボリックシンドロームです。


メタボリックシンドローム

メタボと聞くと、中年のおじさんおばさんのイメージが強いかもしれません。

また、サルコペニアの話をすると、ガリガリで痩せ細った高齢者を思い浮かべがちですが

肥満の人でもサルコペニアになるのです。

メタボリックシンドロームは、極端に言うと、筋肉が無く脂肪が多い人です。

筋肉が無く、脂肪が多いため、身体機能が低下します。

つまりサルコペニアです。

さらに、「肥満」であることは、様々な病気を引き起こす原因です。

「肥満」をキッカケに様々な病気を引き起こすことをメタボリックドミノと言います。

様々な病気を引き起こさないようにするためには、「肥満」にならないことです。

では、メタボ・肥満の原因は何でしょうか?


メタボの原因は生活習慣の乱れ

普段の食べ物、睡眠の質、運動習慣。

さらにはストレス。

様々な要因で生活習慣が乱れ、肥満を引き起こすのです。

ジャンキーなファーストフードやラーメンなどの脂質と糖質が多く

さらに噛まなくても飲み込むことができてしまう食品には要注意です。

脂質と糖質が多く、噛まなくてもよい食事が続くと、当然、顎や口周りの筋肉が衰えます。

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