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2018年7月4日 13:22
東京は嘘の様に晴天が続き もう梅雨明け間近だと 今朝のテレビでも トピックニュースに挙げられていた。 今日の予報は晴れ。 夕方から局所的に強い雨が降るかもしれないと いつもの天気予報士が 重要だと言わんばかりに言っていた。 今日は6月最後の週の金曜日。 降りそうもない青空を見て 1度玄関を出たが、 あの天気予報士が正確だと 最
2018年6月27日 14:08
金曜の夜、会社の同僚2人に誘われ 郁人は飲みに来ていた。 ここは新人の時から来ている 会社近くの居酒屋。 きっかけは忘れたが 似たようなメンバーと 似たようなメニューで幾度となく来ている。 定食屋の様なテーブルが 等間隔に並んでいて 店主の手書きのメニューが 敷き詰められている。 ここに来ると、誰しもがメニューに悩み 目が忙し
2018年6月19日 12:28
「郁人、そろそろ起きたら?もう5時よ。」 ノックと共に、母親の控えめな声で 頭まで被った布団から、郁人は伸びをしながら 這い出す。 実家のある自治会のお囃子の稽古の時間は 月に2回あり、祭り前のこの時期の 土曜日の稽古は毎週になっていた。 郁人は、一応指導者として この稽古に、毎週出席していた。 18時30分から稽古が始まる。 汗ばんだ体
2018年5月28日 11:57
旗めく洗濯物を、網戸越しに眺めていた。 仕事休みの日の晴れに、今日初めて感謝する。 休みの日は携帯のアラームをかけない。 体が起きたい時間に起きて、 こうやって11時位に、 溜まった洗濯物を洗濯機に放り込み、 その間にテレビを見ながら、 カフェオレとトーストと、有り合わせのもので サラダを作り食べる。 今日はルッコラとハムに、 同僚の
2018年5月17日 19:10
「あ、降ってる。」 定時を少し過ぎたあたり。 オフィスから出てきた吉澤郁人は、 エントランスを出たビルと雨脚の間で バラバラと隙間無く降る雨を見上げていた。 「傘…忘れたんですか?」 斜め後ろから、急に話しかけられ 郁人の身体は驚いて、少し肩が跳ね上がった。 振り向くと、閉じた唇の口角を、少し上げながら 微笑む中田千都がいた。 隣の隣の部