
それは一目惚れからの100時間 【 SYNDUALITY Echo of Ada 】(PS5)
俺はドリフター。相棒のメイガスと共にクレイドルコフィンを操り、今日も日がな一日、お金になるAO結晶を採掘して生活している。まさにこの仕事は天職。おかげで僕のプレイ時間は100時間を超えた。なんだかんだ色々あるゲームだけれど、毎日飽きずに楽しんでいる。
そんなわけで今回感想文で取り扱うゲームは「SYNDUALITY Echo of Ada」なのですが、ゲーム発売前の紆余曲折から始めさせていただきます。なんだかんだ発売までが結構長かったのよ…。
第一印象はたいした事なかった
シンデュアリティ。本作との出会いは2022年9月のSONYゲーム発表「State of Play」の新作発表で流れたトレーラーだった。印象としてはバンナムの新規IP作として驚きつつも、美少女と共に戦うメカものという感じで凡庸さは否めず正直印象は薄かった。
その印象が変わったのは何気なくAmazonを眺めていた時。商品一覧にイカす見た事ないバンダイのプラモが目に入った。
メカの名前は「デイジーオーガ」。サクラ大戦の光武的な一頭身ロボながら、ビビットなカラーリング、そしてストリート感あるデカール、そして刑部一平氏による個性的なデザインに一目惚れしてしまった。こいつは俺好みなイカすマシンだぜ!買うしかねえ!

アニメがあるなら見るしかない!
そんなデイジーオーガの正体。2023年7月から放送開始のアニメ「SYNDUALITY Noir」の主役機だった。
え!?シンデュアリティ!?あれってメディアミックスだったの!?
そんなわけで一目惚れしたイカすメカが出るのならアニメは観るしかない。もちろん発売されるゲームも買うしかない。これは付き合いがいのあるコンテンツになりそうだ!
…にしてもこのアニメ版シンデュアリティ、地上波放送以外はDisney+独占配信という、視聴にはなかなか高いハードルで、たまたま僕はマンダロリアンなどにハマってDisney+に入っていたために観れたが、メディアミックスのプロモーション的にはだいぶアレ気がする…。
アニメ本編は荒廃した世界で人々がアンドロイド「メイガス」たちと共に力強く生きるザブングル的な明るいノリで前半はノリノリで面白かったけれど、後半は過去の暗部が暴かれてなかなかシリアスな雰囲気となり、盛り上がりに欠けてしまう展開が多く、正直辛い話が多かったのが残念でした。(ヴァイスハイトは悪役でももう少し味のあるキャラにしてほかった…。)
だけど登場するメカは相変わらずどれもカッコよくて、主人公の乗るデイジーオーガはもちろん、トキオのジョンガスメーカーや、黒仮面のギルボウ、ヴァイスハイトのノアゲームチェンジャーなどマジでどれもイカしていて最高だった。(だからバンダイさんもっとプラモ売ってくださいお願いします。)
そんなこんなで2024年3月にアニメ版シンデュアリティは無事最終回を迎えた。
…あれ?そういやゲームはいつ出るの?
このゲーム、本当に発売するのか…?
思えばアニメ放送中、公式サイトを見てもゲーム版シンデュアリティの発売日が明らかにされなかった。最終回を迎えても発表されない。時たまクローズドベータが開催されているが、なかなか発売日は明かされない。だんだん不安になってきた…。このゲーム、マジで発売するのか…?
そんな不安に思う日々がありつつも、ようやく発売日が発表されたのは、アニメ最終回から半年後の2024年9月。発売日は2025年の1月23日。嗚呼ここまで長かった…。
それまでバンナム内では紆余曲折あったようで下記の記事はなかなか面白かったです
発売日発表後は僕もクローズドベータテストに参加したり(開幕即他のプレイヤーに処されて笑った)、アンケートにもしっかり答えたりと、なぜか熱心にシンデュアリティに対して向き合っていた。
やるならとことんまで俺はこのコンテンツに付き合うぜ!そんな熱意が通じたのかXのプレゼントキャンペーンで超かっこいいポスターも当選したりもしました。もちろん貼るしかねえ!
そしてようやく発売日の日を無事迎えることが出来たのでした。よし、遊ぶぞ!!!(僕はパッケージ版を購入したのでアーリーアクセス版と同じ1月16日に遊べました)

和製PvPvEの世界へ…!
そんな本作はロボットアクションゲームながらも「Escape from TARKOV」や「Dark and Darker」など、複数人のプレイヤーとNPCが一つのオンライン空間で戦ったり、アイテムを採集したりする今何かと話題のPvPvEシューター。
僕も上記の2作は遊んでいなかったが、CoDのDMZモードなどが楽しすぎて、本作もその尖ったジャンルゆえにその点でも気になっていた。

プレイヤーはクレイドルコフィン(一頭身ロボ)のドリフター(パイロット)となり、相棒のメイガス(人型アンドロイド・FSSのファティマ的なやつ)と共に、マップに点在するお金に換金されるAO結晶を採掘したり、設備を増強したりパーツ強化するための素材を集め、依頼をこなしてお金を得て、新たなパーツや基地をアップデートして生活していこう。

もちろんPvPvEなので、マップには恐ろしいエンダーズ(巨大モンスター)がいたり、俺の持ち物を狙わんとする賞金首と化したプレイヤーたちが潜んでいる。もしやられたらメカ、武器、アイテム共々全ロストなシビアな本作は当初は他のプレイヤーに怯えてイヤホンで遠くで鳴っている駆動音にビクビクしながら遊んでいたが、今では悠々自適にエンダーズやNPCの盗賊団と戦いながらドリフター生活を送っている。

ユルくも楽しいドリフター生活
基本敵を倒しつつ1人で黙々と素材を集めたりするだけなのだが、これがなんだかんだ、いつ後ろから撃たれてもおかしくない適度なスリルを味わいつつ、シーズンパスやデイリーミッションのおかげこの毎日の黙々と遊び続けている。この労働のようなドリフター生活は病みつきになるぞ。

これだからドリフターはやめられねえぜ!
しかしおかしい。100時間遊んでいるが、このゲームで僕は賞金首プレイヤーにろくに出会っていない。出会うプレイヤー全員挨拶したら挨拶で返してくれるような善良な協会員ドリフターばかり。目の前のAO結晶は譲ってくれるし(僕もする)、突然の協力要請にも快く参加してくれる。
最初はハイエナのようにプレイヤーの荷物を狙う連中が多いのかと思っていたが、蓋を開けてみれば非交戦的な人ばかりだ…あれ、これじゃ殺伐としたPvPvEというより、ちょっとシビアなFallout76じゃないか…?

あと一応1人プレイ用のモードも用意されており、世界観をより深く知るようにされているが、報酬がないために全然遊べていない。過去の話より今は金なのよ!!!…こちらも特殊なボス戦やギミックがあったりと難易度も経験者向けな高めでかなり歯応えがある作りになっているので、まだクリア出来ていませんが気長にやっていこうと思います。でも必要なのはやっぱり金なのよ!せめてクリアしたら衣装くらい頂戴よ!

問題点は足りない事
しかし本作はまだまだ問題が山積み。メカパーツの種類は数体しかまだない上に、メイガスの衣装もまだまだ少ない。そのせいで他のプレイヤーとの差別化も難しいなどまだまだ改善の余地はかなりある。(なので協会員プレイヤーの大半はバードウォッチャーに乗っている)また無茶振りとしか思えないチャレンジ要素や、マップやメカを解禁するためのプレイ時間が他のゲームと比べてもとにかく食いまくってる作り自体にも若干の疑問はある。まぁそれでも楽しめているのだから良いのかもしれないが、もうちょっと新鮮さが欲しいよな…。
そんなわけで今日も今日とてドリフターとして労働する毎日。まだまだいろんな要素が足りないとは思いつつも、メイガスの着せ替えが楽しく、コツコツとお金をためて強いコフィンを作っていくのが楽しいので飽きずにプレイし続けている。発表されたシーズン2では新たな要素が追加されそうなので気長に遊んでいきたいね。
本作は万人にお勧めできるゲームではないですが、僕みたいなダラリと程よいスリル求めて遊びたいゲーマーにはうってつけなゲームなので、気になった方は是非あなたもドリフターになってはいかがでしょうか。
DATA
SYNDUALITY Echo of Ada
発売 / 開発:バンダイナムコエンターテインメント
対応ハード:PS5、Xbox series S/X、Steam
発売日:2025年1月23日
ジャンル:TPS
いいなと思ったら応援しよう!
