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緊張と油断のピクロス冒険 【 PictoQuest 】 (Switch)

ピクロスで大冒険

ピクロスは楽しい。数字をヒントに絵を掘り進めていくだけなのにクリアすればするほど寝る間を惜しむほどやめられなくなる。そんなシンプルながら中毒性の高いピクロスに新たなゲーム性を打ち出すが現れた。
「PictoQuest」はピクロスにRPGの要素を組み込んだゲーム。いつもとは違うピクロスも遊びたくなってきたのでクリアまで遊んでみよう。ちなみにピクロスという名前は任天堂の登録商標で、本作での呼称は「お絵かきロジック」でした。

ストーリーは魔物ムーンフェイスによって盗まれた国の宝物である絵画の数々を取り戻す物語だ。

本作の特徴はやはりモンスターとの戦闘。
FFの如く敵の攻撃ゲージが溜まると攻撃されてライフが減ってしまうので、いくつか掘り出す事で敵に攻撃を与えて相手の攻撃ゲージを減らす事が必要だ。なので大量に埋められる箇所は敵のゲージが溜まるで後回しにするなどの駆け引きも生まれている。ちなみにピクロスとしての遊び心地は満点だ。

敵のATKゲージが最大になると攻撃されて体力が減ってしまう
絵のモチーフは全てファンタジーRPGらしいものになっている!

また詰まった時も買い物などで手にいれる魔法アイテムでヒントを利用したり、敵の攻撃を封じたりなども出来るのも面白い。アイテムが万能というわけじゃない匙加減も上手だ。

回復アイテムや魔法アイテムはオークおやじの店で買おう!
「炎のオーブ」を使えばライン上の答えを教えてくれる。が一致時間で消えてしまう!
後半はなかなか使い所が難しい。

バトルが焦りと油断を生む

しかし後半の20x20のマスになると流石に難易度は高くなり、敵とのバトルも苛烈になる。特に攻撃される前に攻撃をしなきゃという思いが先走り、焦って余計なマスまで掘ってしまい逆に手痛いダメージを食らってしまうこともしばしば。いつものゆっくりと考えながら遊ぶピクロスとは違う緊張感と駆け引きが新しく感じつつも、じっくり考えゆっくり解いていくものだったピクロスにその要素が必要なのかという疑問がアンビバレントに湧いて考えてしまいました。やっぱり個人的にピクロスはゆっくり解きたい派だったな…。

敵の猛攻が焦りとミスを呼ぶ!

またRPG要素は想像より薄めで、レベルアップも無く、成長要素もライフの最大値を上げられるくらいなので少々乏しい。せっかくなら回避率やクリティカル率などにステータスを振り分けられたり出来たらと思ってしまった。続編が出るならその辺りを期待したいね。

ストーリーもギャグ調で明るいのはいいけれど、そこも若干薄味なので物足りない…。エンディングに関してもかなりあっさりしているのも主人公たちが良いキャラしているだけに残念…!

そんなわけでピクロスとしては100問と同じ問題のチャレンジステージの20問の全120ステージを、緊張感を感じながら遊べる新しい体験が出来ましたが、RPGとしてはストーリーや戦略性などに物足りなさを感じてしまう点もありました。だけどもっと遊びたいゲームなので、是非さらなる追加要素を入れまくった続編が欲しいね!


DATA

Picto Quest
発売:NanoPiko
開発:Hi-Bit Studios
対応ハード:Switch、PS4、Xbox One、Steam
発売日:2019年11月7日
ジャンル:パズル



映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん